ハニカム

猫のいる生活

ハニカム

猫のいる生活

最近の記事

思い出のカレー丼

若いころ働いていた会社の近くにお蕎麦屋さんがあった。そこによく会社の人と通っていた。働いていた会社はとにかく忙しくて、お昼ご飯なんだか夜ご飯なんだかわからない時間にボロボロの若者が来るもんだからたぶん女将さんは心配していたんだと思う。よく声をかけてくれたし、お会計の時に「はい、おつりの200円」って言って250円くれたりした。若い男の子がくるとお蕎麦を頼んだのにお蕎麦とフルサイズの親子丼が付いてきたりする。 そこは会社を出てほんの束の間の癒しの場所だった。小上がりがあるお店

    • トイレ事情

      わたしはトイレが近い。夜も1-2回はトイレに起きる。これはちょっと異常じゃないかと泌尿器科を受診したものの、漢方的なもので済まされてしまったからもうなすすべがない。 そして御多分に漏れずお出かけすると何回もトイレに行く。気心知れた間柄だとわかってくれているのでトイレ行きたいというとハイハイいってらっしゃいみたいな感じである。 普段のお出掛けなら汚いトイレに出会うこともそうそうないけれど、観光地や海外などはやっぱりまだまだアレなところは多い。あと、腰が悪いので基本的には洋式

      • 父のはなし(1)

        父は頭のいい人で、「末は博士か大臣か」小さいころから言われていたらしい。結局は前者になったようだった。近所の奥様たちからは一目置かれており、大雨が降ったりするとうちに「大丈夫かしら」と相談に来て「これくらいなら大丈夫ですよ」と話し、安心して帰っていったりしていた。 父の頭の遺伝子は姉に引き継がれた。姉は成績優秀で生徒会長をし、高校は進学校に入り地元でもトップの大学に一浪ながら入学した。英語も話せる。私は可でも不可でもないふわっとした私立の女子高に行き、名前が書けてお金を払え

        • つばめ組

          幼稚園の時お店を出して買い物体験をするという行事があった。 本物のお金や商品を使うのではなく、売りたいものを工作して、値段を付けて紙のお札や硬貨で買い物を疑似体験するという知育的な行事。年長さんがお店を出したんだと思うんだけど、お友達とグループになってまず何を売りたいか自分たちで決めてお店を出す。 あるグループはメニューを作って喫茶店を出した。毛糸で作ったスパゲッティやコップにセロファンを入れたジュース。これを出したのはクラスでもメニューをちゃんと書けるしっかりもののカナ

        思い出のカレー丼

          ほどよく働きたい

          この間、「櫻井・有吉THE夜会」で究極の2択っていう話題で吉住さんが「たくさんお金もらえるけど8時間座りっぱなし」と「生活できないくらいのお金しかもらえないけどやりがいのある仕事」どちらがいいかと言っていた。 まさしく、今わたしは前者で。 わたしも昔は、お金もらえる方がいい、やりがいなんてなくていいと「働く努力をしないでお金もらいたい(「モテる努力をしないでモテたい)」と歌いたいくらい忙しい会社で働きながら思っていた。 去年会社が倒産してそれに伴い転職した。運よく前の会

          ほどよく働きたい