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フォルケホイスコーレに留学しない方がいい人とは?

いきなりネガティブなタイトルですみません。

17歳半以上であれば、年齢、国籍、性別、学歴などにかかわらず誰でも入学できるのがデンマークのフォルケホイスコーレです。近年は日本人の留学生が増えてきているようで、何回めかのブームなのかもしれません。100人いれば100通りの学びがあると基本的には私はそう思っています。あえて言うと…

フォルケホイスコーレでは、食事と住む場所が確保されており授業に出席さえしていれば誰からも干渉を受けることがほぼありません。授業への欠席が目立つ場合は、先生からお声がけがあるようですが首根っこを掴んで出席させる、ということもありません。あくまで対話というスタンスみたいです。食事はビュッフェ形式なので、食べたくなければ食堂に行かないという選択も容易です。

そして平日に90分×3回の授業が終われば膨大な自由時間があります。土日もイベントに参加しなければ自由です。

時間に追われるように過ごしていた日本での生活を思い出すと、天国のようにも思います。しかし本当にそうでしょうか?
誰からも「○○しなさい」と言われることがなく、自分でも「××しなければならない」と思わなくてもいい時間。いくらでも怠惰になれる環境であり、それを止めることができるのは自分自身だけ。

フォルケホイスコーレに留学したことがある方が「自由というのは恐ろしい」とどこかに書いておられたと思うのですが本当にその通りです。

自分がやりたいことは何なのかを考える
やるかやらないかを自分で決める

そこには
「他の人にこう思われたら恥ずかしい」とか
「時間がないから今はできない」とか
「人に言われたから仕方なくやる」と言った言い訳ができません。

なるほど、自由というのはなかなかしんどいものですね。あまり人目を気にしない文化背景で、時間も空間も豊富にあり贅沢ではありますが、自分自身というものがはっきりしていないとしんどい場所です。

明確な理由がなくても、親しい人が参加するイベントにフラフラついていくとか、誰かがケーキを作るんだったら手伝わせてもらおう、とかもありますが、根底には自由意志が必要。

一方で慣れてくると、自分の「今の気分」に正直になったり、散歩や読書、映画鑑賞、スポーツ、手芸、おしゃべりなど自分にとって心地よい時間の過ごし方がわかってきます。
そして、そういう時間から自分の今後を考えたり、人生を豊かにするんだなと体感することになります。

日本に帰ってから、時間に追われる生活に戻るもよし、人生における余裕(=あそび)を満喫するのもよし。選択肢が増えるのは楽しいものですね。

時間に追われない生活を知ってしまうともう元には戻れないなと最初は思いました。知らない方が良かったと思いましたが、今では楽しいことでもあるなと思います。人生のステージによって、使い分けてもいいのかもしれません。

全くの蛇足ですが、ハエとクモがきらな人は留学しない方がいいかもしれません。フォルケホイスコーレというか北欧は、夏にこの手の虫が多いからです。虫も貴重な夏を満喫しているのだろうとおもいます笑

#デンマーク #フォルケホイスコーレ #自由 #時間に追われる生活 #余裕 #北欧 #留学

1. そんな!いいんですか!? 嬉しいです!! フォルケホイスコーレ作りのための勉強に使わせていただきます♪