見出し画像

包丁研ぎに初挑戦!@デンマーク

デンマークでの生活では、日本にいると破れない殻を破る機会が結構ありました。例えば「日本にもあるけど、やっている人はいるけど、やったことがなかったこと」をやるなど。
みんなで手打ちパスタを作るとか、まるで冬の気温なのに野外で寝るとか。

そのうちの一つがナイフを研ぐことでした。日本では包丁を研ぐのは素人はできない、とイメージを持っていました。もしくは祖父の年代だと祖母に言われてやおら研ぎ石を出してきて研いでいたのを見た記憶があります。しかし最近は包丁やナイフをシャープにする簡単な道具が売られているらしく、研ぎ石を見ることも減りました。

私がなぜナイフを研ぐことになったかと言うと、友達へのプレゼントとしてお箸を作りたいと思ったからです。ナイフは先生に頼んで学校のクリエイティブクラスにあるものを借りられることになりました。しかしあまり切れそうにはないもので、自分で研ぐしかない。

アウトドアレンジャーコースのデンマーク人女子にお願いして、お箸に使えそうな真っ直ぐで対になりそうな木材を探したり、ナイフの研ぎ方を教えてもらったりしました。研ぎ石も持っていないので貸してくれました。アウトドアレンジャーはマイナイフはもちろん研ぎ石まで持っているんですよ、かっこいいですね。
20歳代の女子なのに私のお姉さんかお母さんみたいに助けてくれました!

食堂で彼女が上手な絵を描いている隣で、私はせっせとナイフを研ぐ時間。研ぎ方も手取り足取り教えてもらいこの時間がhygge、とても心休まります。もうこれくらいでいいかな?と思って聞いてみると、試しに紙を切ってみて「もうちょっと研いだ方がいいよ」とか「こちらの面が研げていないよ」とアドバイスもくれます。

画像1

手作りのお箸をプレゼントしたら喜んでもらえるかな?どのくらいの長さが使いやすいだろうか?左右対称になるか心配?など色々考えるのも楽しいものです。彼女に多大なサポートをしてもらったおかげで無事お箸は出来上がりました。こんな感じです!
(横にあるのは日本から持参したマイ箸で、これを見本に作りました。)

ohashi 作成過程

日本でも昔は手作りのものをプレゼントする習慣があったと思います。母の日に自分で刺繍した巾着袋に肩たたき券を入れて渡したりしたものです。
いつから「手作りのプレゼントは重い」とかで敬遠されるようになったんでしょうね。

フォルケホイスコーレに留学中にはたくさんのお誕生日をお祝いしました。どんなものをプレゼントしているのかな?と思ったらデンマーク人同士だとあまりお金をかけずセカンドハンドショップで買って自分でラッピングしたものなども多かったです。日本人同士では新品の物を買ってくる人が多かったです。

成功する起業家の行動様式を研究した「エフェクチュエーション」という理論がマーケティングの一分野としてあり最近注目されています。「○○がないからできない」と考えるのではなく「手持ちの資源を使って何ができるか?」と考える思考様式です。このように考えられるようになるには普段からの訓練が必要かもしれません。

手持ちの材料や資源から最大の効果を得る方法として、プレゼントを手作りしたりセカンドハンドショップで買うのは成功する起業家になるための頭の体操になるかもしれません。デンマーク人は日常生活で気づかずにクリエイティビティを高める訓練をしているのでしょうか?

#デンマーク #フォルケホイスコーレ #アウトドア #研ぎ石 #プレゼント #セカンドハンドショプ #お誕生日   #エフェクチュエーション #成功する起業家 #手持ちの資源 #クリエイティビティ

1. そんな!いいんですか!? 嬉しいです!! フォルケホイスコーレ作りのための勉強に使わせていただきます♪