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あきのよながはながいから~丁稚が最近読んだ本、小手鞠先生作品ver.~

こんにちは!秋です!
秋といえば、読書の秋!
丁稚の生業は司書!
という訳で二回に渡り、丁稚が最近読んだ本(のうち、皆さんにもぜひおすすめしたい本)をご紹介します♪

今回は小手鞠るい先生のこちらの4冊をご紹介していきます

母の国、父の国
森の歌が聞こえる
ゆみちゃん
※あることをきっかけに現在、「小手鞠るい先生に月イチ愛を叫ぶ会」を結成し、勝手にひたすら愛を叫んでいるのですが、主催の丁稚自身が「月イチ」という最低限の括りすら無視して読みまくっています。入会希望者随時受付中。

さてさて、今回ご紹介する4冊のうち、『鳥』と『森の歌が聞こえる』はある程度穏やかに安心して読み進めることができたのですが、『母の国、父の国』と『ゆみちゃん』はとってもきつかった….
というわけで、きつかった2冊をご紹介いたします。

まず『母の国、父の国』ですが、この本は今年の読書感想画中央コンクールの中学校・高等学校部門の指定図書になった本です。そのくらいに「いま考えなくてはいけない」トピックがちりばめられている。ゆえに、丁稚、辛かった…
正直、一回途中で挫折しました。挫折している間に『鳥』を挟み、パワーチャージして再トライ。そのくらい、ヘビーでした。
それでも、今、まさに今!読んで欲しい。
辛いけれど、小手鞠先生が書いた作品なので、ちゃんと愛があります。
大船に乗ったつもりで読んでみてください。

一方の『ゆみちゃん』、こちらは「読むまで」が辛かった…そして、読んだあとは救われました。なぜか、については私情が過ぎるためこちらでお話しする予定は無いのですが、もし大切なちいさいひとをなくされた経験がある方は読んでみて欲しいな、と思います。
すぐに、ではなく、時間が経ってからでも良いかな、とも思います。
わたしはこの本に出会ったことで、ようやく思い出を作ることができました。
40年間かかってようやくできた思い出に、残りの人生を支えられながら生きていくという経験は「本を読む」という行為ならではのことなのかもしれません。
本って、いいね。

あぁ!小手鞠先生のご本のことになると、止まらなくなってしまう!

2冊と言いましたが、続きましての3冊目!
『森の歌が聞こえる』は、穏やかで優しい物語なのですが、わたしは何故かこの本を読むと「酔い」ます。心の奥底にある何かの蓋が開いたようになって、うっすらとした涙が止まらなくなるという謎の現象が…
たぶん何かしら、自分の中にあるものが強く反応している、ということなのだとは思うのですが、その「何か」がいまいちわからない。
たぶん確実にネガティブなものではない、ポジティブで美しい「善」のような何かなのですが、本当にこれは一体何なのかしら。
そして他のひとはどうなるのだろう、皆さんの感想(と症状)がとっても気になるので、ぜひ読んで教えてください。

ここまで来たら、『鳥』についても、やっぱり書きたい!
小手鞠先生のご本、全てに言えることではあるのですが、この本も「どこを読むか」が読者によります。
もちろん、本を通してのメッセージというものは明確にあるのですが、そのメッセージを「どこ(だれ)から受けるか」というきっかけが、森の中の切り株のように、そっと各所に置かれているのです。
わたしはこの「どこ(だれ)から受け取ってもいい」というスタンスに、小手鞠先生の愛とプライドを感じました。ここまで読者に優しくなれるのは、小手鞠先生が極限まで真摯に書かれているから。そして、読者のことを信頼しているからだとも思います。
この「真摯と信頼のやりとり」ということについて、最近色々と考えることが多く……

次回、は、最近読んだ本(小手鞠先生作品以外、いや、今読んでいる小手鞠先生作品についても書きたい、ちなみに『窓』と『未来地図』です。)についてもご紹介したいので、もうちょっと先に、「真摯と信頼」について丁稚が考えたことをこちらで書けたらと思います。
それでは、またいつかの木曜日に!

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