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数が多いとまた余計な数が増える

汚部屋の片付けに伺っていると、なかなかの名言に出会います。

先日お伺いしたお宅では、
「我が家にはパソコン用のプリンターが3台あるはずなんですがどれも見当たらないんです」と言われました。

私の固定観念では、「パソコン用プリンターってデスクの上にパソコンとセットで置かれているもの(少なくともパソコンの周辺にはあるはずのもの)」だと思っていました。なので、そうそう動かすものでもないし、家の中で「見当たらない」なんていう状況になるはずのないものだったのですが。
田舎の大きな一軒家ならもしかしたら「どの部屋に置いたか分からない」ということもありうるかもしれませんが、そのお宅は都心部の平均的な3LDKのマンション。
それも、1台ならまだしも、3台。
お聞きしたところ、あまりに汚部屋すぎてプリンターが家の中で紛失してしまい、何かをちょこっと印刷するたびに「新品を買ってこなければならなくなる」のだそうで。
普通の感覚だと「家の中を探す」のでしょうけど、それより買ってきた方が早い。だから、買う。そしていずれも紛失する。

友人に、一眼レフのカメラを(家の中で)しょっちゅう紛失して、商品撮影をするたびにカメラを買い続けて3年で5台も買ったという人もいるんですが、プリンターって結構な存在感を主張してませんか? それを家の中で紛失する…? やにわに信じられないワードが次々に出てきます。
(前述のカメラ5台の友人もなかなか凄いですが)

「モノは多ければ多いほど良い!」という人がいるのですが、片付けの現場を多く見るたびに、「モノは少ない方が絶対にいいんだな…」と痛感します。
モノが多いせいで、一つ一つに目が届かなくなり、結果としてさらにお金をつぎ込まねばならなくなる。さらに、それを片付けるためにまたお金が必要になる。

「モノが多い」空間は、一見すると豊かかもしれないけれど、その実、かなりジリ貧になりがち。そんなことを考えた本日の現場でした。


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