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汚部屋を「複数所有」している人がいるって、本当ですか!? ──はい、結構いらっしゃいます。

今週は汚部屋のお片付けのために1週間ずっと1軒のお宅に通い詰める予定。
そもそもそのお客様とご縁ができたのは、そのお客様の別の汚部屋(汚宅)を片付けたご縁から。

にわかには信じられないかもしれませんが、実は「汚部屋(汚宅)を複数所有している人」は、私のお客様に限って言うと、とても多いです。

まず、「実家」。片付けられない家族のせいでモノが溢れて汚部屋となります。
そこに住んでいた子供達は、片付けの方法を知らないまま、大人になって実家を離れていきます。当然、新しい家も片付けられないまま、「第二の汚部屋」を生みます。

ここからがスゴイのですが…

①第二の汚部屋までもモノで溢れてしまい、仕方なく「職場近くに別の部屋を借りる(そして第三の汚部屋が爆誕する)」ケース
②更にその子供が独立して汚部屋(第三の汚部屋)を作るケース
③単身赴任したご主人が別の汚部屋(第三の汚部屋)を作るケース

などなど、とにかく、複数の汚部屋を所有するケースは本当に多いのです。

普通に考えたら、「別の部屋を借りるくらいなら、そのお金で業者呼んで自分の家を片づければいいじゃん!」とお思いでしょう? 私も思いますよ。えぇ。いつも思ってます。(いつか心の声が駄々洩れになっちゃうんじゃないかと思っているのでこのnoteにいつも吐き出しています)

ですが、子供の世話もあり忙しく働いている30代〜50代の時は、片付けなんてしてる暇はないのです。自分自身とさえ向き合う暇がない、だからモノと向き合う時間なんて、絶対にないのです。
そもそも「捨てられない」「捨てたくない」という思考の人が、「片付け屋さんを呼んで捨てる」という思考に行きつかないのも道理。とかく彼らは「現状維持」を求めます。「いつか使うかもしれないのに、お金をかけて捨てるなんて言語道断!」てなもんです。

彼らが唯一取る方法は、
「あ、そうだ! どうせ実家は物置みたいなもんだし、そこに不要なモノを持ち込んじゃえ!」
臭いものには蓋をする、とはよくいったもの。原因を取り除かずに、蓋をすることで見なかったフリにするという、「人間っていろいろ工夫して生きてるんだなぁ~」と思わなくもない、ずるがしこさを如何なく発揮します。

これでさらに実家(第一の汚部屋)は魔窟になっていくし、少し余裕のできた今の居宅(第二の汚部屋)にはスペースができたことでさらにモノを買い足します。
第三の汚部屋の荷物を、第一・第二の汚部屋に分割して持ち込む、なんてケースもありますね。

さぁ、ここで問題が出てきます。
第一の汚部屋(実家)に住んでいた親が介護状態になり、ヘルパーさんが来ることになってしまった…などのケース。
何とかして片づけないといけないのに、もう床には足の踏み場もないし、自分も結構な高齢になっていて、片付ける気力もない。ていうかそもそも自分の家さえ片付いてないのに、なんで第一の汚部屋の片づけをしなきゃならないのか。でももう時間がない!

…みたいな感じでご依頼が舞い込んできます。
汚部屋複数所有。とってもとっても多いです。
「我が家は違う」そう思わずに、どうぞご実家、おばあちゃんの家、離れて暮らす子供の家、チェックを欠かさないようになさってくださいね。

もしサポートのご意思があるなら、お気持ちだけで。別の困っている方へ直接ご寄付ください。私と私の家族は元気なのでnote経由のサポートの必要はありません(*'ω'*)