見出し画像

オタクの生前整理【リターンズ】最終日:今回の片づけで身に染みたこと

オタクな整理収納アドバイザーが義実家を片付けたよ!

■12月上旬でとりあえず作業は終わりました

合計10回ほど、往復4時間の道のりを爆走し、片づけをして、使えるものを仕分けして私の実家か自宅へ運び込み、かつ自宅を片付けて義母を引っ越しさせ、不要なものは売り、使えないものはごみとして捨てられるように手配をし…。

本業で片付けをしているからヤル気は十分ありましたし、技量も経験値も人よりはたくさんあったはずなのに、全然終わらない片付けに、途中で何度も泣きそうになりました。
当然のことながら主人からは労いの言葉も少なく(皆無ではなかったけど)、むしろ「アドバイザーなんてやってるくせに段取り悪くない?」「もっとパパパッと終わると思ってたのに」みたいなことをチクチク言われたりすることも。

私も、仕事だったらお客様相手に笑顔で接してバリバリ働けるのに、どうしてこんなに思い通りにいかないんだろうと悩んでしまいました。

最初は「絶対に弱音は吐かないぞ」と思っていたのに、ついつい友人に愚痴LINEを送ってしまったのですが、当然返ってきたのはこんな返事。

「嫌なら、やめればいいじゃない」
「あなたがやってあげる必要ないでしょ、義実家の連中がやるのが筋よ」
「私だったら絶対やらないわ~」
「お金くらい貰ってもいいんじゃない?」

正論 of 正論です。さすが友人たち、正しいことを言ってくれる。
そう言われて、「そうだよね、なんで私ばっかりこんな思いをしてるんだろう」「もうやめたい…」と気持ちが折れそうになりました。私でさえそうなのだから、一般の方が家一軒を片付けるのがどれほど苦痛かよく分かるというものです。

■「アドバイザー」って、本当に必要なんだなと痛感しました

仕事で片付けに携わる時は、自分で言うのもなんですが、すごくテキパキやれてるんです。なのに、なんで今回はこんなに…? って思って、自分なりに考えてみたんですけども。

今回は「当事者」として関わっているから、大変だったんだな、と気づきました。
さらに言うなら、「当事者として関わって辛い思いをしているのに、誰も励ましてくれない」ことが辛かったんです。

昨夏の猛暑の折に、本当にすごい現場を担当した時のことを想い出します。
ご家族の皆さん、あまりのモノの量に白目を剥いて呆然としていて、何度お伺いしてもなかなか作業が進まず、それをひたすら激励して、なんとか片付けが終わった時。ご家族の皆さんから「本当にあなたがいてくれてよかった。すごく感謝しています」と何度も頭を下げられました。

私としては、単に仕事だったというのもあるけれど、なにより「励ましてただけなんだけどな~、そんなに礼を言われるほどのことではないよな~?」と思ったんですが。

長らくアドバイザーの仕事をしてますが、この仕事の重要性を、本当の意味で理解できていなかったのかもしれません。

あの時のご家族、本当に辛かったんだと思うんです。今なら分かる。
遅々として進まない作業。募る焦りと苛立ち。どうしてこんなにゴミの山なのかと自分と家族を責め続ける日々。真夏で体力も気力も奪われ、すべてを投げ出したくなっていたと思うんです。

そんな中、「大丈夫。私がいるから任せて。昨日よりこんなに作業が進みましたよ。きっとやり遂げられる!」って励まし続けてもらうことが、どれほど頼もしく、ありがたいか。

今回、私のやった作業には、その「励まして誘導してくれる人」が不在だったわけです。
作業終盤、やってもやっても終わらない作業に、
「誰か私を褒めて!! 『よくやった、もうここまで来ればラストが見え始めたよ、大丈夫』って言ってほしい!!」
と内心キレそうになっていました。

で、その時にアドバイザーの重要性に気づいたわけです。
遅い気付きでした。

最近は「先生」よりも「コーチ」の重要性が取りざたされていますよね。
それに近い感覚かもしれません。やり方は知っている、それでもめげそうになった時に、気持ちを強く持てるように支えてくれるプロ。
やっぱり私の仕事は重要なんだ…!

何事も当事者じゃないと分からない部分ってありますよね。
そういう意味で、今回は本当に、自分の勉強と成長になったと思いました。

もしオタクの皆さんで(いや一般の方でももちろん)、片付けに凹みそうになった人は、ご連絡ください。仕事として引き受けることはしませんが、代わりに(メールなどでよければ)めいっぱい褒めて励ましますし的確にアドバイスもします(笑)

■義実家編、これにて終了

長らくいろいろ書いてきましたが(そしてあまり「オタク」は関係なかったな~と反省)義実家編はとりあえず終了です。
主人に「義実家の片づけをネタに記事を書かせてもらう」ことは許可を得てます。それにしても、義実家のオタっぷりもなかなかなもんでした。

番外編でまだ細かく書きたいことはあるのでしばらくは続くかもしれません。よろしければマガジンでまとめてますのでお読みいただければ幸いです。



もしサポートのご意思があるなら、お気持ちだけで。別の困っている方へ直接ご寄付ください。私と私の家族は元気なのでnote経由のサポートの必要はありません(*'ω'*)