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オタクの生前整理【番外編】「粗品」の後始末について考えた&ライターの一番楽なガス抜き法

「オタクの生前整理【リターンズ】」というマガジンで、義実家のリフォーム前の片付けに取り組んだ記事を書いています。そのシリーズからこぼれた話をちょいちょいまとめています。

■大量に出土した「粗品のライター」

義両親はどちらも煙草を吸う人です。義父はもう亡くなりましたが、義母はまだ現役。ですのでライターは必需品です。
ライターというのは、ひとつひとつは小さく、特に邪魔になるわけでもなく、しかも生活必需品でもあります。ミルクボーイさんのネタじゃありませんが、「こんなんいくらあってもいいですからね!」という感じでしょうか。

この度のリフォームで、家の中に点在しているモノを一か所に集めることができました。個別に存在していると特に気にならないモノも、一か所に集めるとその多さに唖然とすることがあります。

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これが、今回義実家から集めてきたライターの数。すみません、適当に撮ってしまったので分かりにくいのですが、32個ありました。「いくらあってもいい」とはいえ、さすがにこんなに要りません。
物資に乏しく、「ライターなんて超貴重品! 家宝にしなきゃ!」という時代なら話は分かりますが、タバコを買ったらひとつ無料でついてくるようなこのご時世です。30個もの不要ライターを所持しておく必要はありません。なにより危険。というか、タバコをカートンで買ったところでライター1本使い切らないでしょう。それなのに貰うライターは増えるばかり。そりゃ減らないわけだ。

そんなわけで、当然しかるべき処分をすることに――なったのですが!

■ライターのガス抜きがめちゃくちゃ大変だった

ライターは危険物ですので、きちんと中身を使い切ってから捨てないといけません。つまりガス抜きが必要です。それくらいは分かる。そしてその捨て方も検索すればちゃんと出てきます。それはだいたいこういうもの。

①周囲に火の気がないことを確認する。
②操作レバーを押し下げる。着火した場合はすぐに吹き消す。
③輪ゴムや粘着力の強いテープで、押し下げたままのレバーを固定する。
 ※「シュー」という音が聞こえれば、ガスが噴出している証拠。
 ※聞こえない場合は炎調整レバーをプラス方向いっぱいに動かす。
④この状態のまま、風通しのよい屋外に半日~1日置いておく。
⑤念のため着火操作を行い、火が着かなければガス抜きは完了。

これを読んで「へぇ、簡単そう」と思って実際にやってみましたがね…。
工程の③のところ、「輪ゴムや粘着テープで押し下げたままのレバーを固定する」のがほぼ絶対に無理。
ご存じかと思いますが、粗品ライターを子供が誤って操作し火事になるなどの事件が多発して、レバーを押すのにとても強い力が必要になりました。
もしかしたら、こだわりのあるお高いライターならそんなことはないのかもしれませんが、安物ライターに限ってレバーがめちゃくちゃ固い! それをガス抜きしないといけない! マジかよ!!!

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↑↑ この古いタイプのライターは比較的楽でした。輪ゴムを、ねじとレバーの間に食い込むように巻くので、作業もしやすいですし、すぐにガスが抜けます。

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↑↑ ですが、このレバーの固いタイプは全然ダメ。まず「レバーを押し下げた状態で輪ゴムを巻く」ことが無理。一瞬だけならレバーを押し下げることはできても、反発力が強くてそれを維持することが厳しい。さらに、「押し下げた状態」を保持しながら輪ゴムを巻くのは絶対に無理。
画像は強めの輪ゴム3本を3重に巻いているのですが、それでもレバーの反発の方が強くて全然レバーが下がらず、ガスはこれっぽっちも抜けませんでした。
そして、義実家に残っていたライターの7割がこのタイプ。ガムテープでやるのも同様。詰んだ。

■(おそらく一番簡単な)ライターのガス抜き方

で、ここまで話を引っ張った割に、呆気ない方法なのですが、これが一番簡単。
割りばしを突っ込む!

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てこの原理でか弱い女性でも比較的楽に作業ができるうえ、隙間に挟まった割りばしにはさすがのレバーの力も敵わないようで、楽にガス抜きができました。
毎朝、4~5本をセットして外に放置。仕事から帰ってきたらもうガス抜き完了。それを数日続けるだけで終わりました。もちろん生活必需品なので3本くらいは保管しましたが、こんなん3本あれば十分ですからね!?

■粗品は「貰わない」がジャスティス

日本の悪しき習慣だと思っていますが、「おまけ」「サービス」で人にモノを押し付けるのは、最終的に誰かが困るんだということを、そろそろ気付いた方がいい。

ポイントをためてもらえる商品は、その値段が商品に上乗せされているだけだし、正直素材もいまいちだったりすることも多い。そんなごみを押し付けられて、本当に自分は嬉しいのだろうか。
モノを家に連れて帰るということが、最終的に自分にとってマイナスになる、そのことに気付いてもらえると嬉しい。

燃えるゴミの日に捨てられる程度のモノならまだしも、ライターみたいに捨てるに捨てられないモノは、できる限り、「軽々しく貰わない」ことを念頭においてほしいな、と、義実家片付けで思った次第です。

もしサポートのご意思があるなら、お気持ちだけで。別の困っている方へ直接ご寄付ください。私と私の家族は元気なのでnote経由のサポートの必要はありません(*'ω'*)