オタクの生前整理【リターンズ】6日目:ペットの始末はどうする?
オタクが「義実家」を片付ける実録です。
コレクションとか趣味とかお持ちの方々は、自分と自分の周囲のことをちょっとでも考えてもらえればいいなと思い、したためています。
■亡くなった義父の世話していた金魚がいた
義実家には亡父の飼っていた金魚が2匹いました。わりと動物は好きな方ですが金魚にはとんと興味のない私。「まぁ、そこにいるな」くらいの感覚でした。興味がないから視界に入ってなかったんですよね。
義父もいなくなり、世話は義実家が受け継いでくれていたのですが、リフォーム工事中は当然どこかに移動させないといけないわけです。
義実家のモノの多さに目が眩んでいて、正直まったくの盲点でした。大反省。
さぁ困った!
大体のモノは我らの家で預かれるのですが、片道90分~2時間の移動距離。その間、揺れる水の入った水槽なんて、移動させようがない。
しかも水槽はガラス製の超重たいもの。しかも義父が亡くなって以降ろくに掃除もされていなくてめっちゃ汚いというオプション付き…。
主人は「どこかの川に流すしかないだろ…」と諦め気味。私もさすがに「そうだよね、そうするしかないよね…」と、9割腹が決まっておりました。
しかし、そんな我ら夫婦の耳に、義実家までの往復の中、あのラジオCMが流れてくるのです。
犬や猫なら分かりやすいけど、金魚だと罪悪感も少なくて捨てやすいよね。うん。
でもそれも、ぶっちゃけ動物虐待だよね…それでなくても環境破壊とかあれこれ。いろいろ。でも、うちで飼う余裕はないし。でも、うーん、うーん。
そんなわけで「捨てよう」と決めてたその前の日に、私の方から「やっぱりうちで飼おうよ…」と申し出ました。
主人も内心では相当悩んでいたのか、「えー、そんなの無理に決まってるだろ」とか「狭い我が家のどこに置くんだよ」などとは言わず「うーん…釣り用のバケツでなんとか2時間輸送に耐えさせるか…」とか言い出す始末。ブルータス、お前もか。ありがとう。
飼うと決めればあとは行動も早かったです。
偶然にも私の実家に使っていないプラスチックの軽くて丈夫な水槽が一式残っているから使っていいとのこと。それをいただいてきて、もちろんそれだけでは道具が足りず、しかも家の中には場所もなく、なんかよくわからんけども――
――我が家に金魚が来ましたYO!!(*´з`)
輸送当日はさすがに疲れていたのかグッタリしていた金魚たちも、いまじゃめっきり元気になってしまい…
そして意外と…金魚眺めてると和む…(笑)
■遺されたペットの処遇は考えておかないとね
無機物の処分はザクザクやっていった私ですが、さすがに有機物、ましてや命のあるものの処遇まで考えなければならなくなるとは思っていなくて、本当に大変な思いをしました。
これでも我らはまだ恵まれた環境なわけです。
タダで水槽一式もらえるとか、釣り用具があって2時間の輸送もなんとかできたとか、理解のある主人とか、そんなの誰でも同じ条件じゃないですよね。
実家のことだから無関係、とは思わずに、いろんなことを考えておかなきゃダメなんだなぁ…と反省しています。
リフォーム終わったらこの金魚をどうするか、また考えないといけません。主人は、義母が日中に一人で淋しいだろうから義実家に返した方がいい、と言っています。それもアリかなと思うけど、残る人生を考えたら我が家に置く方がいいかも? とも思ってみたり。調べてみて初めて知ったけど、金魚の寿命ってかなり長いんですね。決して情が湧いたわけじゃないからねッ!(笑)
いま実家で猫や犬、その他の動物を飼っているお宅は、「これを急に譲り受けたらどうなるだろう…?」と、少しくらいシミュレーションしておくといいかもしれませんよ…
【本日のまとめ】
■実家から引き継ぐものはモノだけじゃないかもよ
■どんな理由があろうと、どんなに心を痛めようと、動物を捨てること、虐待することは犯罪です。by日本動物愛護協会
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