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Labの男23

 Labの男23

濃縮原液そのもの
めまいがするほどの熱量の講義
ちょっと薄めないと咳き込むような濃さだ。
影響を受けないわけがない。
しばらく、しがんでも終わらない
答えの無い思考は放っておいても
めぐるめぐる。

それにしてもカートでのドライブは爽快だ。
Laboによっては雰囲気が変わるのかと
少し期待はしてはいたんだけど
まったく何もない。
内心、ピリピリとした武闘派なLabo周辺で
呼び止められたら、どうしようなんて期待半分
思っていたが、いらぬ心配だった。
敷地の広大さには少々物足りない建物の数、
我がLabo棟を含めて4、5棟あるくらい。
建物はどれもシンプルビルディングだ。
変わり映えせず
特徴といえば無機質な目立たない所
敷地内を1周するには電動カートで
ゆうに10分は、かかった。

不思議なもので快適に楽しみながらの運転に
集中していると、insideおしゃべりが出ない。
玄白の言う通りで
フォーカスが絞れているとおとなしい。

覚者への道、最初の目標が
ムダな脳内talk showをなくす事にあるそうだ。
これまで凍結されていた能力が復活
多感になるのもそのせいで
物事の解釈、世界の受け取り方
世の中をどのように見ているのか
しっかりと自身の落とし所まで
結着をつけられていたのかが
再び浮き彫りとなる。
あやふやなままにいつの間にか
鎮火していった案件も復活するため
再び見つめ直すことも起こりうる。
あくまで、さらに踏み込んだ個人見解を
再び再構築するに近い。

モンスタートラックを運転するのに似ていて
すばらしい能力を飼い慣らすことができなくて
カットしていった結果、現代人になったそうで
モンスタートラックからコンパクトカーに
なってしまったのが現代人。
結果しょぼい運転しか出来なくなり
モンスターエンジンの爆発的なエナジー
万能感満載の特性も知らぬまま
前人未到をも、モノともしないドライビング、
ならではの大胆なテクニックも修得せず
日曜パパのおりこうドライビングで
日々暮らしている。
人類が元々持っていた能力が便利になった
世の中のおかげで間引かれ埋もれてしまう。
テクノロジー発展の弊害なのも
何の根拠もないがとても頷ける。
ニンゲンに快適な環境ばかりで生きている
エリア特有の死角を言っている気がする。

絶えず臆せず、くだらないことで動じないのが
ミソなんだそうだが…
逞しくなのか?ふてぶてしくなのか?
群れの規模が大きくなった
人間界中心の世界観。
ニンゲン界からはみ出ることからの
恐怖の感情から過剰に防御しようとする
くだらない小さなサイクルが
多様性の芽を摘んでしまうと
玄白は嘆いていた。
難しいところが能力はあまり
自覚できるものではなく
芽吹いてすぐは、誰の目にも止まらないだろう。
ある程度、成長し
他人の目から見て引っかかるモノが能力
それも自覚がむずかしいからだ。
自身が何気にできてしまうことが
他者と比べて晴れてわかるモノで
確認が非常に難しい。
まだ見ぬ未知の能力は認識さえも
万人にわからない可能性もあり
数値化できない広がりが宇宙規模の能力。

そういえばもう、ゲートに到着してしまった。
すでに停車しているカートに横並びで駐車。
ゲートを出ればなんてことない景色が
ただの大学生を待ち受けてくれている。
大学でご飯を食べようか?それもと駅前まで
繰り出そうか?どうしたものか。
それまでの緑の多い景色が目に新しいのは
実験後だからなのか?新たなビジョンを
手に入れたのか?なのにもう
どうでもよくなって来ている空腹の万次郎。
木々の葉っぱの葉脈まで見える勢いの美しさに
我が眼球の配線が変わったのかと思えてしまう。
歩いているのに見惚れてしまって
そっぽを向いて歩いては次の緑と
随時、何かをまじまじと観察してしまう。
世界は、かくも美しく皆が生きているのかと!
震えるほど感心してしまう。
コレは点眼効果が続いているぞ!
勝手に感謝の気持ちがあふれ出てしまっている!
どおする!このままだと泣き出しても
おかしくないぞ!参ったなぁ。
感覚でいうと赤ちゃんがあっちこっちを
楽しげに眺めては
あぁ〜っばぁは〜って言ってる感じ
改めて、子どもって、芸術が爆発しているのだなと身をもって体験している次第だ。
なんの前置きもなくイナズマが頭の中を走る。

「そうだっ!!天津飯しかないっ!!」

oh!声が出てしまっている。
まるで凄い発明でもした感覚で
思いが漏れてしまった!
この感度で天津飯を口にすれば
と、と、とんでもない事になるに違いない!
天津飯を嫌がる人類なんて存在するのだろうか?
途端に頭の中で展開されるは壮大スペクタクル
宇宙のビジョンが拡がってしまっている!
銀河のきらめき星々の一粒ひと粒が無限の輝きを
放ち覗き込むと帰ってこれない静寂
顕微鏡倍率からどんどん広がってゆく。
それもこのまま放っておいたら止まることを
辞めない膨張する一方だ!
アブナイ!
脳内宇宙のビジュアルの美しさに圧倒っ
と、
目の前を黒髪の女性が
そそくさと通りすぎて行くのに
クギズケになる万次郎。
ハイビジョンスペックで繰り広げられる
生成り【きなり】のシャツにタイトスカートっ!
なんなんだ この圧倒されるプレッシャー
生々しい女性像!
あぶない!持ってかれてしまっている!
なんだ!この引力は?
脳内宇宙の膨張をぶっ飛ばす破壊力の女体!
危うく尻について行ってしまうところだった!
どうする万次郎っ!
駅前中華まで、持ち堪えれるのか!
いけるか?オイ!
街を歩くだけでアドベンチャーじゃないか!
小学生ならではの感覚が蘇る。
辺りが暗くなるまで自転車をただただ
乗り回すだけで楽しかった感覚が広がってゆく
とinside headに、もてあそばれてる間に
あっけなく町中華に到着。んっ?振り返ると
古ぼけた見かけたことのある映画カンバン。
現在上映中の作品に目が止まる。

 「な、な、なんだって!
  ブラッディーソード村雨part12が
  上映中だとっ!」

また、声が出てしまっている。
何時からだ?次回上映は?なんだって!
4時15分からだと!天津飯をやっつけてから
丁度いい時間帯だぞ!もう行くしかない!
しかしながら万次郎よ
このままで映画館までたどり着けるのか?
天津飯だけで死んでしまうかもしれないぞ!
てなことを脳内でスペクタクルしながら
【私には映画を観るミッションがある】を胸に
客が食べているニラレバ炒めにも目もくれず
見事にカウンター席で注文に成功!
すると、テロテロにひたされた、おっとりとした
フォルムが登場!
チャーミングな黄色の卵に包まれた
金色のアンまみれの天津飯をほおばる。
アンに当然のリスペクトと感謝の念を込め
カニカマに一輪の感動も忘れず
グリーンピースへのやさしさを込めて
何とか天津飯の完食までこぎつける。
また、
言葉が漏れてしまっていたかもと思いつつも
何物にも代えがたい
ブラッディーソード村雨part12が控えている。
お代を支払って、恥ずかしさもかなぐり捨てて
小走りで映画館へ!

タイル張り、のほほんとした佇まいの建物
いつものガラス張りの押し扉を
意気揚々と押して参る!
孫娘にチャーミングに手をふり返し
丸メガネのじいさんにチケット代を手渡す。

万次郎
 「ブラッディーソード村雨なんて
  万人受けしない作品なのに
  よくこんなカルト作品選びましたねぇ」

丸メガネガンディーじいさん
 「あれはコアなファンが多いから
  変にトガった映画上映するよりも
  観に来てくれるんだよ。
  丁度、演歌ファンだとかVシネマファンとかに
  似てるかなぁ。少数だけど熱い支持
  コンスタントな集客が見込めるよ」

「じいさんはブラッディーファンなの?」

ガンディーじいさん
 「スティーブン・セガール、チャック・ノリス
  アランのドロンちゃんの
  次にくるくらいファンだよ」

熱い握手を交わし!いざ劇場へ!
おっとパンフレットを買わなければっ
ダレがいるんだこのパンフレット
が相場のモノを大事に抱えて
足早に特等席のど真ん中へと、すべりこむ。

映画ブラッディーソード村雨の
どこがクレイジーなのか?
それはpart1から明らかに異質だ。
全編約2時間、剣の修行だけで終わってしまう。
しかも村雨ソードは、一度たりもと出てこない。
映画ならではの解放感
あるはずのカタルシスがちっともない。
もう映画批評家からは、ボロっカスに叩かれた。
誰しもが何だこの映画は!となる所
剣術を嗜んだ者たちから激しく絶賛を受ける。
それでも世間の人達には届くわけがない。

忘れた頃にpart2が公開
当時はネットが無かった時代背景もあり
劇場で観るしか選択肢がなかった。
映画であるだけでありがたかった頃でもあった。
満員のビッグタイトル映画の
代わりに仕方なく流れた客が大半
ほぼほぼpart2が初見の客ばかりだった。
part1で血の滲むような修行にみっちり励んだ
主人公リュウ・ハヤテが
刀鍛冶の父親リュウ・ガンザンの
生涯最後の剣となる
村雨ソードの試し斬りに父親の身体を使って
捨て身の完成
父親の悲願を叶える息子が
涙ながらにぶった斬るとんでもストーリー。
part2はもちろんpart1の丁寧さを踏襲しており
炎の前で鬼気迫りおじさんがトンテンカン
ほぼ親父が刀を打つシーンで終わり
part1を観ていない客がほとんどだから
最後に突然現れた
息子リュウ・ハヤテに、はてな?
手渡した最高傑作の村雨ソードで
父親自身が試し斬られて、はてな?
涙ながらにぶった斬り嘆く息子に、はてな?
9割以上が刀を打つシーン
残りのドラマシーン
それをたった5分ほどで描いちゃう。
鍛冶職人たちに大絶賛された本作
もちろん!世の中にはちっとも轟かない。
誰がついて来れてるんだ?

よくぞ配給されたものだpart3。
やっとpart3で観客に明かされる全貌。

流れ星のほとんどは、
空気との摩擦で燃え尽きてしまう。
まれに地上まで落ちてくることがある。
それを隕石という。
夜空に煌々と目に焼き付く輝き
非常に明るい大火球を目撃する若かりしガンザン
大砲のような大音響が轟き激突した衝撃の
現場へと走り出す。
流れ星で刀を打てば素晴らしいモノが出来上がるに違いないと想いながら
発見した隕石は非常に強力な磁力を帯びていた。

鍛冶屋の刀打ちリュウ・ガンザンは
生涯かけて更なる完成を目指す
村雨ソードで試し斬られる為に
息子をもうけるも母親はハヤテを産み死亡
刀自身の能力を存分に振るえるほどの
激しい修行を息子に課し
人生を賭けて仕上げた結晶
村雨ソードに斬られこの身に刻んで完成だと。

両手を広げ大の字に立っているガンザンを
容赦なく神速で切り捨てる。
真っ二つになった父親に初めての
褒め言葉に震える息子リュウ・ハヤテ。
袈裟斬りにされ2つになった父親ガンザン
右手と頭だけのガンザンが口を開く
 「よくぞここまで、練り上げっ鍛錬したっ!
  切れ味も紛れもなく
  オマエの太刀筋があってこそっ
  ブッ ゴハァッ」

ガンザンの頬を伝う涙 ツッ〜〜ゥ
 「見事だ!ブッハッっハヤテ!
  父親を屠るほどの胆力。
  よくお前の顔を見せてくれ かはっ
  母親に似て男前じゃぶはっ」

 「許せハヤテ、お前には辛い役目をっオッゴハッ

誰が喜ぶんだ?
part1.2.3全てひっくるめて
映画一本にできたんじゃないか?
何だったらpart3からでいいんじゃないかと?

そんな野暮なことを言わないで
それだけの苦行を超えてきた先に
真のブラッディーファンだけが体感できる
part3以降の楽しみが待っている。
やっとリュウ・ハヤテの人生というストーリーが
始まるんだけど
今まであんなにしっかり描いてきた
1、2合わせて6時間強の尺にもかかわらず
part3であっさり死んでしまうハヤテ。
視聴者はハヤテの活躍が以後の続編に繋がると
思っていただけに、はてな?

刀作りに心血を注ぎ込み死んでいった
父親ガンザンに
敬意の念はあっても憎悪の炎
憎しみが消えない。
ひとり取り残されたハヤテ
どこへにも持って行きようのない感情
振るい払う為に激情の根幹でもある
村雨ソードで修行に明けくるう。
剣技は磨きあがれど憎しみは増す一方。
教わった剣技しか知らないハヤテには
修行しかなかった。
凄腕の刀マスターになれど
その活かし方を教わっていないハヤテ。
拭いきれない憎しみで
修行の日々、自然の雄大さ、
父ガンザンの剣術指南
かけがえのない日々、全てが苦い思い出となって
何かから逃れるように下山
流れのまま旅立つハヤテ
それでも手放せない村雨ソードと共に。

町の茶屋にて
生きることに疲れ半ば死体のように歩くハヤテ。
明らかに悪目立ちする
仕立ての概念からはみ出た薄汚れた着物
しっかりとしたチョンマゲを結っていない事を
あざけ笑う
茶屋でたむろする、ほろ酔いサムライ達。
ちょっかいをかけられるも
素通りのガン無視ハヤテ。
散々ハヤテを罵しるも歩みを止めないことに
腹を立て、酔った勢いのまま前を通せんぼ。
すかさず剣を抜くゴロツキ野武士3人。
しっかりとしたタンカを切る前に
ハヤテは溜め息
軽くあしらうくらいに刀を振るう 一撃
サムライ三人衆の首が宙を舞う。ドサドサドサッ
眉ひとつ動かさず
死体には見向きもせず
まるで野犬を扱うように去っていくハヤテ。

記憶の片隅、母親の里を目指すハヤテ
なぜか行く先々で揉め事が起こり
殺戮の日々を過ごす。
火の粉は振り払うまで……
斬り殺した後は
ケモノ扱いの死体から
身ぐるみから金品役に立つものを
奪い生きてゆく。
母親の里に着く頃には身なりだけは
それなりになっていた。

農作業のかたわら
こちらを見ているじいさんとばあさん。
何かに気付いたのか2人小走りに近寄って来た。
まじまじとハヤテの顔を見るや否や
肩を震わせ嗚咽と共にむせび泣き出す。
 「娘、ミヨコと瓜二つじゃ〜おおおおっ」
これまでの経緯を話し
老夫婦はハヤテを住まわす。
これまでの所業のせめてもの罪滅ぼしだと、
老夫婦は献身的に一から順に
農作業から人間の暮らしを教えわる。
ヒトの営みを学ぶこととなる。
数年後
使命を果たしたかのように
母親ミヨコの両親、老夫婦が他界
ハヤテは農業を続け、細々と暮らしていた。
その頃には人としての心を持ち
父親への憎しみからも解放され
ただただ、物静かな生活で満足であった。
人目を避け夜な夜な村雨ソードでの修行は
怠らなかったハヤテ。
彼にとっては、父親へのレクイエム
念仏を唱えているに等しい
儀式だったのかもしれない。

ココロを閉ざしたハヤテには、
絶えずそばにいた
ガンザンは見えてはいなかった。
村雨ソードと共にいる限り絶えず
語りかけていた
半透明のガンザンが横に立っている。
親心子知らず
この村に、来てはや8年は経とうか。
ココロを開くことができたハヤテにようやく
語りが通じるようになっていた。
人の心を取り戻したハヤテ
夜の修行は亡き父との語り場でもあった。
流れ星の欠片を鍛え上げ完成した村雨ソードは
非常に強い磁力を帯びた刀の引力によって
ガンザンの思念体が吸い寄せられたのか?
ぶった斬られたからか?
父としての心配の念からか?
フォース霊体となって
村雨ソードに宿ったガンザン。
素直になった
オープンmindハヤテだからこそ
受信出来るようになり
交信ができるようになった。
村雨に宿る父親にやっと再会。
今までの関係を取り戻すように
夜の修行で毎夜対話を重ねるのだった。

農業のシーズンオフに剣の修行に山ごもり。
1週間ほど鍛錬し夜半、村に帰ると
業火に燃え盛る村を目の当たりにする。
健やかに過ごした
8年間の景色も面影も業火と共に消えてゆく。
これは因果応報なのだろうか?
今にも血管がはち切れんばかり歯を食いしばり
煮えたぎる思いを胸にかろうじて収め
遠巻きに意気揚々と帰ろうとしている
盗賊団を尾行する。
尾行の最中でも小刻みにふるえ
我を忘れそうになる
煮えたぎる血をよく抑えられたものだ。
尾行する事半日、岩場が砦がわりとなっている
奴らの根城にたどり着く。
開門の合図を送る悪党。
丸太を横に連ね縄で縛りつけた
いかにも荒くれた門が上がってゆく。
同時にハヤテの身体は、動いていた。

ここから始まる知る人ぞ知る
100人斬りの名シーン。
当時、盗賊スタッフは総勢25人
殺陣を行なえるスタッフはそれが限界
低コスト映画ならではの、あるあるで
斬られるたびに衣装を変え
取っ替え引っ替えで撮影した有名エピソード。
誰が知っているんだ?

ざっと20人は門前で切り捨てて砦の中へ
片っ端からぶった斬っては次、
悪鬼にあっても仏にあっても
眼に映る全てを斬って、斬って、斬り捨てる。
一際目立つ身の丈の盗賊団親分
肝が据わったゆっくりとした動作
大ぶりの刀を抜きハヤテを指差し
「貴様っ! どう落とし前つけ

バッサァーーッ プシューーーッ
斜めにずり落ちる親分

 てやろうか覚悟しやがれ」
地面で残りをしゃべっている。

ハヤテは復讐を果たしたにも関わらず
思惑とは裏腹、胸のつっかえが取れない
何とも言えない表情で刀を一振り
刀についた血しぶきを振り払う。
刀身にまとわりつく
血脂を落ちていたボロ布で拭き
再び刀を一振り鞘に収め振り向く。 ドスッ
目の前には、まだ初々しい青年が立っていた。
腹に、あったかい感触
涙を流しながらも青年は
手にしたドスをぐいぐい押し込んでいた。
かなり刃渡りが長いのが痛みで分かる。
どおやら、盗賊団かしらの息子らしい。
即座にハヤテは致命傷である事を察する。
ドスはドテッパラに刺さったまま
そのまま青年を抱きしめて呟く。

 「すまない事をしたな。刀を振るう者は
  刀を振るわれる覚悟がある者が抜くんだ」

するり村雨ソードを青年に手渡す。
両の手を広げ大の字に立って

 「お前の仇だ。さぁ
  この刀で地獄にでも送ってくれ」

青年は刀を構え、まっすぐな一太刀
初めてハヤテは親心を知るのであった。
ズバッ ドサッ

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