〜大学進学率を下げるべき理由〜②文系学問の仕事への結びつきの観点から

大学進学率を下げる理由(自論)について、今回は、文系学問の仕事への結びつきをテーマに述べる。

大学には様々な専攻があるが、とりわけ文系の専攻(法律・教員養成以外)は、仕事への結びつきが低い。
では、文系学生はどのくらいいるのだろうか。
千葉にある学習塾(大桜塾さん)が、作成したデータを引用するが、文系学生は61%とのこと。(図2参照)

図1:専攻分野別の割合 出典:https://taiou-juku.com/2022/10/23/%E7%90%86%E7%B3%BB%E3%81%A8%E6%96%87%E7%B3%BB/ 
図2:文系・理系の割合 出典:https://taiou-juku.com/2022/10/23/%E7%90%86%E7%B3%BB%E3%81%A8%E6%96%87%E7%B3%BB/ 

文系の専攻の中には、仕事への結びつきが強い分野(教育)もあるが、
そういう分野を除いて、結びつきが弱い専攻を学んでいる学生(人文科学、商学、他社会科学、法学の一部)は、40%程である。

40%の中にも、経済学部で金融工学を専攻して、金融の専門職に就いたり、経営学部でマーケティングを専攻して、企画職に就く人もいるが、ごく僅かだ。
大多数は、専攻と関係ない職種、具体的には営業、販売、事務職に就くのが現状だ。
大学で学んだ4年間が殆ど意味が無かったと言っても過言ではない。

正直、日本は過剰教育に陥っている。
国策で、大学で学んだ内容を活用できない若者を減らすべきでしょう。
文系の大学は一部だけで良いし、本気で学ぶ気力のある人だけが進学すれば良い。

偏差値60未満の大学は必要無いだろう。
大学が少なくなる分、私学助成金はレベルの高い大学へより一層分配されて、これらの大学の教育環境が充実する。

そして、文系大学へ進学できなくなった人達については、高卒で就職するべきである。
ブルーカラー、営業職、販売職がメインになるだろう。
事務職については、科学技術やAIの進歩で、需要が減る。

企業としても、仕事に結びつかない専攻の大卒を営業職や販売職として採用し続けたのだから、高卒の採用枠を拡大しても問題ない。
本当に大卒の資格が、仕事に必要か改めて考えてもらいたい。

高卒での就職がより増えていけば、人手不足自体は解決の方向へ向かうが、高卒の奪い合いとなる。
それでも、不人気業界(前記事で挙げた業界)は採用が難しく、
自論では不足解決へ繋げられないことが悔やまれる。(若者の絶対数が少なすぎるのだ。)

次の記事では、進学率を下げる理由を「③ 少子化の進行を抑えられる」の視点から述べたい。

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