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就活が売り手市場だからといって、楽ではない

この頃、リクルートスーツを着た若者を沢山見かけます。
だいたいは、新入社員か就活生でしょう。

就職市場は、コロナも明けて、就活生が有利な売り手市場となっている。(コロナ禍でも買い手では無かったが……)

下記の記事によるとら2025年卒の就活生の内定保有率(3月1日現在)は、40%を超えているようです。
https://www3.nhk.or.jp/news/special/news_seminar/syukatsu/syukatsu1176/

恐るべし、売り手市場。
ただ、売り手である理由は、景気が良くなっているからというよりは、主に人手不足でしょう。

ネガティブな理由で、売り手となっているため、
誰でも簡単に内定を貰えるわけではない。
いつの時代でも,就活では、企業研究、自己分析や面接対策は必須。

ところが、いくら対策しても、選考本番で上手くいくとは限らない。
緊張のあまり、上手く話せなかったり、
そもそも、企業の求める人物像や文化に合っていなかったり。理由は色々ある。
ペーパー試験とは異なり、評価する側に明確な基準が無い分、内定が貰えない理由が分かりづらい。
受けた会社全てから内定を貰った人なんて、恐らく1%もいないのではないか。

就活自体も苦しいが、それと同じ位に、就活の結果を他人と比べて、劣等感を感じることも辛い。
正直、就活が上手くいったか、いってないかは、人それぞれ自分の価値観で判断して、自己満足すれば良い。

と。正論を言っても、どうしても人間は他人と自分を比較してしまうものだ。
自分の価値観ではなく、世間的に良しとされる価値観で。
就活においては、企業規模、年収、入社の難易度が評価の基準となる。
そして、たちが悪いことに、ネットには、就職偏差値なるランキングがある。(偏差値教育の弊害に関する記事は、別に書きます。)
企業を偏差値という物差しで評価することがおかしいが、こういったランキングに基づいて、就活の結果も評価される空気もあるのだ。

特に、売り手市場だと、周りとの比較が苦しいですよね。
自分が無内定であったり、内定は貰えても希望業界でなかったり、いわゆる就職偏差値が低かったりすると……
そんな中で、周りが内定を持ってたり、偏差値が高い企業の内定を持ってたり、客観的に見て就活に成功している人が多い状況で、上手くいかないと劣等感や疎外感が強くなる。

先日、公開した記事(これからの若い世代ほど負けられない受験競争を強いられる)と重複した所感になるが、私が強く感じていることなので、もう一度書かせていただく。

自分以外は上手くいっているのに、自分だけ上手くいかない。つまり、少数の人間が上手くいかないという状況が、精神的に1番苦しいのだ。

就活も受験と同様、上手くいくのが当たり前な競争ほど、上手くいかない人を苦しめるのだ。

残念ながら、生まれた時代や就活する時代は選べない。
苦しみたくないのなら、負けないために、自分が置かれた環境で、適切な努力をするしかない。



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