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「原因探し」と「納得感」の中毒性

問題に対する原因や背景を追求することはとても素晴らしいことですが、それを求めすぎてしまって、
こじらせている人が多いこと!!(あぁ、もったいない・・・)

今回はそんな悩めるこじらせさんに何か一つでも気づきやヒントになるメッセージをお送りできたらなと思っています。愛を込めて。


(1)物事のメッセージを探してしまう人

スピリチュアルや自己啓発の世界に傾倒していると、全ての事柄に関しての
意味や原因を求めてしまう傾向が出やすいです。

・「大事な日に風邪を引いたのは何の意味があるだろう」
・「お気に入りのコップが割れてしまったのは、どのようなメッセージがあるのか」
・「人前に出れない原因は幼少期のトラウマが理由なのかも」

このように、起きた事象の原因や意味、メッセージ性を過度に探してしまうのです。

これらのことに全く意味がないとか、メッセージ性なんて存在しないと伝えたいわけではありません。
(実際に目に見えない世界からのお知らせはいっぱいあるよ!)

そうではなく、
原因や意味を探すこと自体が目的に変わっていませんか?
ということをお伝えしたいのです。

本来、原因や意味を探す目的は、
現状をより良くし、変化のヒントやきっかけを得たいからだと思います。

(あとは「スッキリしたい」とか「ただ納得したい」という理由もあるかもしれませんね)

しかし、もし何度も同じような問題を繰り返しているとしたら、毎回スッキリして終わりというループを断ち切らないといけません。

得た情報や知識というのは、自分なりに解釈し、実際に行動(検証)することで活きていきます。

にも関わらず、自分で考えることや行動することが抜けてしまい、無意識に現実逃避や責任転嫁する方法を自ら探している場合もあるのです

例えば、自分にとって悪いことが起きた時に、その原因や意味を探したとします。これ自体は何も悪いことでもありません。

その良くないことが起きている原因が、過去の親との関係性やインナーチャイルドが傷ついているとか、過去世のカルマから由来していることを知ったとしましょう。

もしかしたら、その時に、
心のどこかでホッとすることもあるかもしれません。

自分自身に原因があるのではなく、他者や環境などの外側に原因があると言われると、「これは自分の責任ではなく、〇〇が原因だからか」と、妙に安心するかもしれません。

それを踏まえて「これからはこうしていこう」と現実を変えるきっかけになるのであればよいのですが、「聞いて納得して、はい、終わり」となっている時はありませんか?

(2)原因探しに熱中する人の気持ち

原因探しを続ける人たちにどのような気持ちが隠されているのかというと、

▫︎厳しい現実から目を背けたい気持ち
▫︎自分には非がないと思いたい気持ち
▫︎頑張りたくないという気持ち
▫︎行動したくないという気持ち
▫︎現実を変えたくないと思っている気持ち
▫︎成功することが怖い気持ち

などがあるのかもしれません。

原因や意味を探すという行為は、意外と楽なものです。

もちろん、探す際や見つけた際に苦しみが伴う場合もありますが、これまでの行動パターンや習慣を変えるよりも、過去の分析をしている方が楽な場合もあるのです。

原因を知ることで気持ちが楽になった感じもするし、「これから何かが変わる気がする!」と思うこともできるため、それだけで満足感を抱くかもしれません。

(3)本当のことは教えてくれないスピリチュアリスト


しかも、現在のスピリチュアルでは、
「あなたは悪くない」
「そのままでいいんですよ」
などと伝え、改善点を伝えてくれない場合も多いです。

(いやいや、その考えのままだとベクトルは過去や外側に向きっぱなしなのに・・・)

なぜ適切な指摘をしてくれないかというと、
スピリチュアルのお仕事はサービス業だからです。

「あなたのここが良くないからこうなっているんですよ!」
と指摘するより、「あなた以外に原因があります」と伝える方が楽だし、反感を買うことも少ないです。

さらに、ヒーリングやエネルギーワークを受ければ、問題が改善されるかのように促し、「良くなった気がする」状態をクライアントに体験させます。

もちろん、それらのサービスが無意味だと言っているわけではなく(私もそのアプローチをすることもあります)、
現実的に本当に良くなっているのか?
ということをしっかり見ていただきたいのです。

受けた側も、悩んでいた問題の原因が分かると、「そうだったのか!」と腹落ちする感覚が快感だったりもします。

パズルのピースがピタリとハマったかのような快感は、一種の中毒性もあるかもしれません。

ただ、本来の目的を忘れ、納得感や爽快感を求めて、原因や意味を探し続けても人生は好転しません。

(4)あなたの現状は何も変わっていない


「変わった気はする」かもしれないけど、
あなたは何も変わっていない。

そんなこともあり得てしまいます。

さらに原因を求める思考のままで居続けると、
自ら問題を引き寄せてしまう可能性だってあるのです。

「そうだったのか!」という納得感や爽快感がクセになるので、その感覚を得るために、自らが問題を引き起こしている構図の人も意外と多いものです。

本質的なことから目を背けているだけでは同じことを繰り返すだけです。

変わりたい本人が受け身でいる限り、現状を大きく変えることができない仕組みに早く気付きましょう。

現実逃避や責任転嫁のためにスピリチュアルを利用していることに気付かない限り、前には進めないのです。

物事の意味や原因を探すことがダメというわけではなく、何を目的にそれをしていたかを忘れず、冷静な姿勢で分析することも大切です。

(5)適切なタイミングがある

ただ、原因を探したり、自己探究をするだけの時期があっても私はいいと思っています。(というかそういう時期も必要)

時間的にも、体力的にも、精神的にも、環境的にも、
現実を動かすことが難しい時期って絶対にあります。

現実を変えるってとんでもないパワーが必要です。

なのでもし現在、行動を変えられていないと感じる人がいても、どうか自分を責めないように。

自分を正しく客観視することができていれば、適切なタイミングが来た時に気づけるはずです。

ただ、目的と手段がごちゃ混ぜになっていたり、逃げのためだけに原因を探して他責思考になっているのなら、まずはそこに気づきましょう。

きっとこの文章を読んでいる方は、他責思考よりも自分が悪いと責めてしまう人が多いのではないかと思います。

全部、自分の責任で、自分が引き寄せた結果だと思っているかもしれません。

(6)あなたが身を置くべき場所とは

他責思考も自責思考も、どちらに偏りすぎても不健全です。
あなたが身を置くべき場所はフラットな地点。
真ん中です。

どちらかに偏りすぎていたな〜
と気づいたら、どちらでもない真ん中に戻りましょう。

諦めからくる「どちらでもいい」と、どちらになっても自分にとって最善だと委ねられている「どちらでもいい」は全く別物。

後者の感覚を持てる人は、しなやかで柔らかいのにとても強い。
全てを心から信頼できています。

そういう自分になれるよう、自分の現在地を常に観察しておくこと。
その状態であれば、あなたは適切なタイミングで変わることができます。

大丈夫!
KEEP LOVING!♡

何かの気づきがあれば「♡」してね^^
いつもありがとう🩵

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