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色の使い方は慎重に・・・

文章を読みやすくしたり、文字ではなく図表で表現したり、見やすいレイアウトを考えたりと、マニュアルや資料を作成するときにはあれこれ工夫しています。

文字表現、図表などのイメージ、レイアウトと数ある中でも、視覚的なデザインとしての「色」を活用することは、効果的にわかりやすく情報を伝えられる半面、思わぬ落とし穴もあって、気をつけて使わなければいけないツールだと思います。

その理由のひとつに、「色覚多様性(特性)」があります。
 
以前、「これなら色で判別できるしわかりやすいはず」と思って作成していた資料を見せたところ、お客様から「色の判別が難しい」と切り返されたことがありました。

その方にとっては わかりづらい資料 ≒ 色使い になっていたのだと思います。

そのとき、知り合いが「色覚多様性(特性)」だったことを思い出しました。

その方が「色覚多様性」かどうかはわかりませんが、その知り合いは

「あなたに見えている色と私に見えている色は違うの。でも、あなたに見えている色が多数派だから…頭の中で色を変換している」

と教えてくれました。
 
かつて「色盲・色弱」と呼ばれていた「色覚多様性(特性)」ですが、「人の色覚には様々な特性があり、今見ている色の感じ方が隣の人と同じかどうかはわからない」ことなのだと、それ以来忘れないように気に留めている言葉です。

色は光の3原色(赤・緑・青)の波長によって、人それぞれ見えている色が異なっているそうです。
同じ「赤色」を見ても、隣の人と同じ「赤」ではないようです。

例えばマニュアルなどで危険や警告を表すために使われる「赤」。
読者の注意を引くための「赤」が一部の方には目立つ色ではないことも、そのとき初めて知りました。
 
見た目ではなく、あらゆる人に正しく情報が伝わるよう、これからも慎重な色選びをしていきたいです。
そのために、以下のようなことを心がけています。 

 聞けば、この世界には、3原色よりも1色多い「4色型色覚」を持つ人がいるそうですね。

その人には、果たして自分が今見ている景色がどのような色彩で見えているのか・・・とても気になります。

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