選択肢の多さと幸福の関係

読んだ。

これ、個別の例に関しては間違ったことを言っていない。しかし、そこから導き出された結論は正しいだろうか。

1ページと2ページでは、結果として同じ行為だとしても、自由に選択した人に比べて、仕方なくそれしか選べなかった人は不幸を感じるとしている。

3ページでは、「選択肢が無い状態が良くない」として様々な例を挙げ、逆に選択肢が多いうちは幸せとしている。また、それを踏まえて選択肢を持てるように準備しろとも。

4ページはオチとして肉体から鍛えることを勧める。

4ページ目はいったん置いておくとして、1〜3ページに書かれていることは、一見すると妥当に思える。誰だって自分の意思で選んでいるのに比べ、それしか選択肢が無いのは同じ行動でも辛く感じる。だから結論としての「幸せとは選択肢の多さと比例する」が正しいように思える。

しかし実際には「選択肢が多いほど幸福度が低下する」という結果が複数の研究で得られている。

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