劇団ノーミーツ×サンリオピューロランド オンライン演劇公演 『VIVA LA VALENTINE』を観た。(ネタばれあり)
劇団ノーミーツ×サンリオピューロランド オンライン演劇公演 『VIVA LA VALENTINE』を観た。
閉演後のピューロランドから配信しているという都合か、20時開演というのに、ちょっと首をかしげながらのエントリーでした。子ども向けで20時開演はないだろうと。
観て納得。子ども向けじゃなかった。
冒頭数分間、昔ながらのマスクプレイがある。で、終わったと思ったら、人間のスタッフさんがマスクプレイを映していたカメラに被さるようにして入ってきて、「じゃあ、こんな感じでー」とかなんとか言ってる。急に舞台裏な雰囲気になる。
完全にみんなオフモード、というかスタンバイモードの中、キャラクターたちは、そのままの姿でオフを過ごす。キティちゃんも、ダニエル(キティちゃんのボーイフレンド?)も、ポムポムプリンも、そのままの姿で舞台裏に去り、キャラとして愚痴ったりしてる。アニメと実写が融合してた「ロジャー・ラビット」のマスクプレイ版。
あそこのシーンはあぁしたほうが良かった、自分はもうちょっとこういう役がしたかった、だの、キャラとキャラとかキャラと人間がやり合う。人間同士のシーンは、ぐっとビジネスライクな感じになっていて、大人な私たちは、そのギャップを楽しむことができるのだけど、五歳の子どもは、ここで脱落した。結構始まってすぐ。
子どもが好きそうなシーンになったら、娘を呼ぼうと、独りでパソコンにかじりついてキティちゃん(ダニエルくん)を観ていたが、後半で呼んでも戻ってこず、自分ひとりで観終えた。
それでいいと思う。初めから、小さい子と観ようとせず、親世代以上だけで楽しんでいい作品だった。親がキティちゃんを懐かしく思い出したり、クロミちゃんなんていうキャラも生まれてたのか、とか、サンリオ全体に愛着が持てれば、ショートしても成功だし、子どもがサンリオグッズをねだったときも、抵抗感は薄まっているだろうし。
このショー、観た目はさらりとしてるけど、生配信で、50分間ノーカット長回しで、キャラとの会話の絡みがあって、というのをやっていて、技術的にもすごいことをやってる。「カメラを止めるな!」を地で行くチャレンジングな作品だと思うんだけど、見た目のゆるさがとてもいい。
大分にサンリオのテーマパークがあることは知ってて、この公演を観るまで、大分から配信されるものだと勘違いしてた。大分にあるのは、ハーモニーランドで、ピューロランドは東京にあるのね。
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