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ボドゲカフェの【金銭価値】と【非金銭価値】について

#勝山ボードゲームの会 の運営をしています本多です。
福井県の勝山市という人口2万人ちょっとの市で約2年間、ボードゲーム会を主催してきました。

勝山ボードゲームの会とは

2019年1月に第1回が始まり、喫茶店の閉店後のスペースを借りて月1~2回ずつボードゲーム会を開催しました。
ゲームは基本持ち寄り制で、集まるゲームや参加者も日によって異なるので「今日は何して遊べるかな」といつも新鮮な気持ちで楽しめます。

コロナの影響で今は休止していますが、開催時にはSNSや公式LINEを通じで告知をしています。
興味のある方はぜひフォロー&友達登録お願いします。

勝山ボードゲームの会についてはコチラ
Instagram:@boardgameclub_katsuyama
Twitter:@katsuyama_bdgc

【金銭価値】と【非金銭価値】とは

SNSで拝見した『ボランティアは構造上、労力を注ぎ続けるのが難しい仕組み』という記事から、
「これは運営しているボードゲーム会にも当てはまるのではないか?」と思いつきました。

【ボランティアは構造上、労力を注ぎ続けるのが難しい仕組み】 4年くらい前に、ボランティアってほんと仕組み的に難しいよなっていうのをいろいろ考えた時があって、その時にその構造をまとめたパワポが出てきたので、なんかまたまとめておきます笑 ボラ...

Posted by 浅見 裕 on Tuesday, April 6, 2021
【金銭価値】=お金、モノ
【非金銭価値】=経験、スキル、人脈、やりがいなど
★労力に対して得られる対価⇒【金銭価値】と【非金銭価値】に分けられ、内容や場合によってバランスは変わる
★無償ボランティアの場合、労力対価=100%【非金銭価値】であり、繰り返すほどに目減りしてくため、続かなくなってしまう

ボードゲーム会における【金銭価値】とは

ボードゲーム会及びボードゲームカフェにおける金銭価値は、参加費分の価値となります。

当会では2時間ワンドリンク付で800円の参加費を設定しましたので、当会における金銭価値は「ボードゲームを楽しめる時間」&「ワンドリンク」&「集まれる場所」となります。

【金銭価値】=遊べるゲーム&飲食&場所

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ボードゲーム会における【非金銭価値】とは

ではボードゲーム会における【非金銭価値】とは何でしょうか。
いらっしゃったお客様に対して受付中に「どうやって知ったんですか?」「普段からゲームしてるんですか?」などと会話している中で回答の多かったものを紹介したいと思います。

●新しいゲームに触れられる

一番多い意見としては「新しいゲームがしたい」でした。
ボードゲーム会に来られる方で多いのは、「昔やっていたけど最近ご無沙汰で久々にしたくなった」や「家にボドゲあるけどマンネリ化してる」な人です。
つまり会にそろうボードゲームのバリエーションの豊富さに価値があると思われます。

今はYouTubeやSNSなどでプレイ動画や話題のゲームがどんどん紹介される時代。
「面白いと評判のあのゲーム、あるかな?やってみたいな?」と
会に価値を見出してくれました。

●新しい友達ができる

次に多かったのは「いろんな人とプレイしてみたい」でした。
みなさんのご家庭にも、人生ゲームやオセロ、UNOなどありますよね?
いつもは家族だけで遊んでいるけれど、

・いつもあの人ばかり勝ってつまんない!
・戦法がワンパターン化してしまう!

などと飽きが出てきてしまうのも事実です。

ボードゲーム会にお越しになるお客様も、自前のゲームを持って家族や友人とよく遊んでいらっしゃいますが、
「たまには別の人ともやってみたいなー」と新たなボドゲ友達を探しにボードゲーム会にお越しになる方も多いです。

●環境が整っている

友人と集まる場所が欲しかったという声もありました。
例えば人を家に招いてゲーム会をするとなると、
家族の了承が必要だったり、家や部屋の掃除や駐車場などが問題となりなかなか面倒。

カラオケボックスや地域の公民館など
程よい広さで貸し切りができて机椅子がそろっている
というのは、ゲーム会をする上でとてもありがたいものでした。

コアになればなるほど、友人だけのゲーム会へ機運が高まっていく

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・もっと長時間遊びたい!
・何回もプレイしたい!
・1時間以上の重ゲーを遊んでみたい!

ボードゲームにはまっていくほどこれらの思いが強くなっていきます。
そうなった場合、時間あたりに料金がかかってしまうゲーム会やボドゲカフェは適さないでしょう。

また『人狼』などといったコミュニケーションの心理戦や駆け引きが重要なゲームを遊んだ場合、
初対面の人相手だと強く言いづらかったり、ゲーム上でのアタック行為がはばかられたりもします。

そうなってくると、
気心のしれた仲のいい人だけで、長時間思う存分自宅ゲーム会を楽しむ、というのが最適解となってしまいますよね。
ボドゲカフェやゲーム会にだんだんと来なくなってしまうお客様が、これらに当てはまると考えました。

来なくなったお客様は何を求めて来ていたのか?

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これらはボードゲーム会やボドゲカフェが嫌になってしまったから離れたわけではありません。
参加費に対する価値が変わっただけです。

800円の参加費に対して

・2時間のゲームを楽しむ
・ドリンクと場所が用意されている
・やりたかったゲームを遊ぶことができた
・新しいプレイヤーとゲームを楽しむことができた

などの価値があり、満足度高く帰られたとします。

しかし、2回目以降にゲーム会に来た同じお客様は800円の参加費に対して

・2時間のゲームを楽しむ
・ドリンクと場所が用意されている
・1回やったことのあるゲームだが他の人のプレイに付き合った
・初対面で相手の力量がわからず、本気で対戦することが出来なかった

などの価値を感じるかもしれません。

つまり
【金銭価値】は変わらないけれど
【非金銭価値】は人と場合によって変化していく

ということが考えられます。

例を挙げれば、
800円の参加費でとっても満足していた1回目の参加者が、
リピートしていくと「うーん、ちょっと高いかも…行かなくてもいいかな」と思ってしまう感じです。

ずっと来てもらうためにはどうしたらいいのか

サービス業の永遠の悩みとなるテーマですが、
【金銭価値】と【非金銭価値】という軸で因数分解してみるとわかりやすいかもしれませんね。

ゲーム会を例に金銭価値は不変と設定して考えてみますと、
『【非金銭価値】をいかに感じてもらい続けるか』がカギとなるわけです。

例えば

・新しいゲーム、話題なゲームを仕入れる
・インスト(ルール説明)が丁寧でわかりやすい
・ゲームの種類がとても豊富で購入もできる
・参加者がみんな優しくてプレイが楽しい
・職場から近くて仕事帰りに簡単に寄ることが出来る

などのインセンティブが必要になってくるのではないかと考えられます。

逆に長年続いているゲームカフェやボドゲ会、ボドゲサークルなどは、こういった価値が存在するからこそ、現在も愛され継続しているのだと思います。

当会はまだ2年ほどしか活動していませんが、これからもより多くの人にボードゲームの楽しさを伝え、長きにわたって一緒に遊ぶことができたら幸いです。

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