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Behind the Scenes of Honda F1 -ピット裏から見る景色- Vol.12

こんにちは、はじめまして。Honda F1でオフィシャルフォトグラファーをしているアンドリュー・ホーンです。みんなからはアンディと呼ばれていますが、F1中継の中でモヒカンスタイルのカメラマンを見かけたら、きっとそれは僕ですね(笑)

僕はHonda F1の依頼を受けて仕事をしているフォトエージェンシーに所属しているので、正確に言うとHonda F1のメンバーではないのですが、全レースに帯同し、主にToro RossoとHonda F1の写真を撮影していると言う意味では、チームメンバーと呼んでもらっても差し支えないかもしれません。

ここではフォトグラファーとしての僕のキャリアや、F1、そしてHondaへの想いについて語ってほしいと言われているので、そのあたりを書こうと思います。

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―F1でのキャリアは15年目

僕は今年で32歳になりますが、18歳のときからF1に関わっており、今年でかれこれキャリア15年目。F1では240以上のグランプリを経験しています。ですので、もし日本でモータースポーツのフォトグラファーを目指している人がいたら、何かの参考になればいいなと思っています。

イングランド北部のニューカッスル生まれですが、僕は小さいときからイギリス国内のサーキットに通い詰める根っからのレース好きで、観客としてシルバーストーン、スラクストン、カッスルクームなどのサーキットを父親と一緒に訪れていました。

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―望遠レンズを担いでサーキットへ

カッコいいマシンがすごいスピードで駆け抜けていく姿に心を奪われていたのですが、その当時からモータースポーツ写真にも常に興味を持っていました。なので、初めてカメラを持ったのもかなり小さい頃でしたが、最初に買った自分のカメラはキヤノンの入門用のデジタル一眼レフでした。

入門用とは言え、3本ほどのレンズと一緒だったので結構な金額で、親にお金を借りてなんとか手に入れたのを覚えています。イギリスではそんなに珍しくないのですが、父親と一緒にF1イギリスGPやBTCC、F3、その他のローカルレースなど、様々なレースを観に行きました。他の子供と少し違っていたのは、400mmのレンズを抱えながらサーキットを駆け回っていたことですかね。

そんな感じだったので、自分がいつF1フォトグラファーを志したかと言われると答えようがありません。写真が好きで、モータースポーツが好きなので、当たり前のように自分はこの道に進むものだと思っていました。

―16歳でプロの道へ

実際にプロの道に進んだと言えるのは、GCSE(英国の義務教育)を終えた16歳のときです。F1のウィンターテストに行き、フォトグラファー扱いで何とかして潜り込み、そこで出会ったプロのフォトグラファーに自分の写真を見せたら気に入ってもらえたことがきっかけです。僕がそのときどうやってテストに潜り込んだかについては、ここではちょっと話せません(笑) 

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一つだけ言えるのは、「俺はこれをやりたいんだ」という何かがあり、それを「どうにか叶えたい」という意志があれば、おのずと取れる行動は見えてくるものなんです。あとはそれを実行する勇気や度胸があれば、意外と色々なことが前に進むんだと思っています。

―下積み時代は勉強の毎日

「仕事」として写真を撮るようになった当初は、フォトエージェンシーでのフォトエディターとしての仕事がメインでした。F1がある週末は主にフォトエディターとして働き、それがない週はDTMやA1GPといったほかのカテゴリーに行って写真を撮ると言うスタイルです。

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エディターは他の人が撮った写真を編集するのが仕事ですが、それを通して多くのテクニックや撮影ポイントについて学びました。僕は大学や専門学校には行っていません。この世界で認められるためには学位よりもその人のセンス、スタイル、経験が重視されると思っていたのが理由で、逆に学校から学べるものは多くないと考えていました。僕にとってはこのエディターの仕事こそ大学のようなもので、本当に多くのことを学びました。

―独立し、戦いの日々へ

本格的に仕事としてF1を撮影し始めたのは、フリーランスとして他のフォトエージェンシーと契約した2009年からです。フリーランスになったのは、フォトグラファーとして次のステージに進みたいと感じていたからですが、その時は新しいことをしたいと言う想いも強く、モータースポーツ以外にもサッカー(ぼくはニューカッスルの熱狂的なサポーターです)やテニスなど、撮れるものは何でも撮りました。

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そこでも学ぶものは多く、自分のスタイルの幅を広げることにつながりました。そして2015年からは現在所属するエージェンシーと契約し、今はF1を専門に撮っています。

15年のキャリアを一度で語るのは難しいですね(笑)。今回はここまで!次回は、僕の仕事のスタイルや、Hondaとの出会いについて語ってみたいと思います。

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Honda F1プロジェクトのメンバーが、レースの舞台裏で見たこと、感じたことをお伝えします。 公式Web→https://ja.hondaracingf1.com/ Twitter→https://twitter.com/HondaJP_Live