見出し画像

5月・帽子バンザイ

紫外線が強くなってきた。
じりじりと焼ける感覚をうなじで受け止めながら、今年ももう夏がそこまで来ていることを知る。

帽子必須の季節。
俄然新しいモノが欲しくなるのも今の時期だ。
そして本格的に夏を迎える頃までに買わないと新調することはほぼ無い。
今年もこれでいけるな、と結局昨年のものを使うことになる。

わたしが夏に愛用している帽子は4つある。

まずひとつ目は登山用のつばの大きなハット。
元々は10年以上前に夫が購入したものだ。
紫外線をほぼカットし、さらにゴアテックスで小雨ならokという機能的なもの。
あご紐はアジャスターで調節可能、風で飛ばされない。
難点は暑いこと。
通気性があまり良くなく、真夏はのぼせてしまう。

ふたつ目は同じくつばが大きく、さらに風通しも良いラフィアという天然素材のもの。
柔らかい麦わら帽子といったかんじ。
上のアウトドアメーカーのハットが暑すぎて買ったのだった。
柔らかくて折りたためるのでお出かけにも便利。
もうかれこれ5年ほどかぶっているので一部ほつれが出てきてしまった。

みっつ目は黒いバケットハット。
シンプルでコンパクトなので普段使いにちょうど良い。
洋服にも合わせやすい。
これも夫が買ったものだけど、おそらくわたしの方が使う頻度は高い。
つばが短いので、外で長時間使うには心許ない。

よっつ目は小さなロゴ入りのベージュのキャップ。
これは長男が普段登校に使用しているものなので、長男と一緒に出かける時には使用できない。
ちょこっと1人でスーパーへ行く時によく借りている。

どれもシンプルなので、今年はポイントになるような帽子が欲しいなあと考えている。
色だったり、柄だったり。

わたしの理想のおしゃれ人物像。
それは「服はすごくシンプルなのにおしゃれな人」。

たとえば夏なら、白いTシャツにジーンズであっても。
髪型が素敵だったり、服のサイズ感が絶妙だったり。
靴下と靴の合わせ方、バッグのテイスト。
愛嬌のあるめがねとか、アクセサリーの選び方とか。
そんなあれこれにその人らしさが感じられると、見ているこっちもうれしくなる。

帽子はそんな、その人らしいプラス1に最適なんじゃないかと思う。

トレードマークになることもあるよね。
いつもベレー帽やハンチングをかぶったおじいさん。
いつも野球チームのキャップをかぶった野球ファンのおじさん。
「ベレー帽のおじいさん」とか「阪神ファンのおっちゃん」とか言われたりして。

「おしゃれになる一番の近道は自分のトレードマークを見つけること」と、以前何かの本で見たことがあり(ピチカートファイブの野宮さんの本だったような)なるほどなあと思った。
黒柳徹子さんのタマネギヘアーみたいなことだ。

ゴールデンウィークを過ぎれば一気に夏へと近づく。

帽子はついつい合わせやすい色柄を選んでしまいがち。
でもこの夏は気分がパーっと明るくなるようなものが欲しい。

購入する意欲が高い5月の今のうちからしっかりとアンテナを立て、あわよくば夏のわたしのトレードマークになるような。
そんな一個との出会いがありますようにと願いつつ、積極的に買い物へと出かけていきたい。
初夏の夕方、窓から入ってくる心地良い風を感じながらそんなことを考えています。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?