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Fukushima 50 英断のデジタル配信

つい先日、劇場公開からデジタルリリースまでのウィンドウについての記事を書いたばかりですが、現在の劇場閉鎖の状況に伴い、この作品「Fukushima 50」が緊急デジタル配信されることが昨日発表されました。

本作は、もちろん東日本大震災から9年目の3月を意識して公開スケジュールが組まれたと思うのですが、今年は残念ながら違ってしまいました。新型コロナウィルスの影響で追悼式も自粛となり、本来国民全員が鎮魂や防災について考えるべき日が、前後含めて別の脅威に翻弄されるしかありませんでした。仕方のないことです。個人的にもこの作品の行方が気がかりで、米国同様、早くデジタル配信となることを心では願っていました。ただ、まだ日本ではその決断はされないだろう、無理だろうと諦めに似た感情があったのも事実です。本作は300館以上の大規模全国公開であり、初週興行1位での発進ではありましたが、本来のリリースとは程遠い形であったかと思います。しかし、興行がどうだという事ではなく、この作品を制作した方々の熱意は、もっと深く広いところにあったのであろうと思います。この作品を世の中に発表する事により、2011年3月11日から命を掛けて戦った人々の軌跡を、その方々を思い、支える人々を、一人でも多くの方々に観ていただく為、この作品は発表されたのであろうと思います。

まだまだ早期ウィンドウが難しい日本において、デジタル配信という英断にたどり着き、決行されるまでには、どれだけの苦労と葛藤があったかと思うと、計り知れません。

一人でも多くの人々に見てもらえますように。

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