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この前遊んだボードゲーム5つを紹介する

以前ボードゲームカフェで遊んだゲーム5つの簡易レビューになります。
厳密なルールを紹介している訳ではないので悪しからず。
ボドゲカフェ自体の簡単なレポも書いたので、良ければそちらもどうぞ⇩⇩


・ピクチャーズ

一番面白かった創作ゲーム

お題となる写真を専用のツールを使って表現し、他の人にあててもらうというゲーム。お題候補となる写真は卓上に16枚並べられ、他の人には分からないよう各々ランダムに選ばれる。全員が出題者であり、全員が回答者である。

この専用ツールがなかなか曲者で、「数の少ない積み木」「記号が書かれたカード数枚」「3×3のドット絵が作れるピクセル」「木の棒と石ころ数個ずつ」「長さの違う二本の紐」の五種類となっている。いずれも明らかに不便極まりなく、つまり不自由な手段を駆使して何とかお題を伝えようという遊びである。プレイヤーは渡された石と棒を手に、美麗な風景画をどう表現したものかとウンウン唸る羽目になる。

これは回答が定型パターンに嵌らない自由さがありながら、難解なルール理解は全く必要ない所が良く出来ていた。発想次第でいくらでも創意工夫できるのはエディット・クラフト系ゲームの醍醐味だろう。更に言えば、正答を当てた側にも得点は入るため、他人の不出来で抽象的なアートの意図を汲み取る能力も試されることとなる。

どれだけ回を重ねても毎回唯一無二の創作物が提示されるのがとにかく面白い。常に新鮮な気持ちで遊べるのでリプレイ性も高かった。そして手元でガチャガチャいじりながら試行錯誤したり、他人の力作を指さして「このパーツのせいで分かった(分からなかった)!」とか称賛や不平を言い合えるのもアナログならではの魅力だ。


・テストプレイなんてしてないよ

「相手は死ぬ」って本当に書いてある

何をすれば勝つのか、何をすれば負けるのかは一切ルール上で定義されておらず、その勝敗条件も含め全て配られるカードに書かれている。プレイヤーは自分の手番に一枚カードを使い、その指示に従って行動する。さて全員で今からジャンケンをしましょう、とか。

初見殺しの楽しみもあるのでそこは割愛するが、「ジャンケンで負けたら敗北」「今から一人称の言葉を使った人は敗北」「指定した人は1ターン後に敗北」等、割と問答無用でぽんぽん脱落者が出ていく。「累計15ポイント集めたら勝ち」みたいな堅実な得点カードも一応存在するが、ゲーム進行速度が速すぎてほぼ成就しない。

下手すれば自分のターンが来る前に負けてしまうくらい理不尽は展開もあるが、意外と戦略性もあり完全な運ゲーという訳ではない。MTGでいうカウンター、遊戯王でいう手札誘発のカードも少量だが存在しており、特定のカードを無効化したり効果を書き換えたりすることができるのだ。他にもバラエティ的なお遊び効果も結構もあり、毎ターン異なるニックネーム呼びを強制されたり、席順を入れ替えさせられたりする。移動後の席にはお前の目を射抜くレーザービームが仕掛けられているかもしれないがな!

第四弾くらいまで亜種が出ているらしいので、そっちもいずれやってみたい。


・クー/Coup

Coupプレイヤーはみな嘘つきである

配られた二枚のカードを駆使して、お金を集めたり他人を殺したりするゲーム。最後まで生き残った一人が勝ちとなる。カードには必ず「海賊」「暗殺者」といった絵柄が描かれており、その絵柄に応じた能力を使うことができる。

このゲームのミソは、能力を行使する際に自分のカードを明かさなくても良いという点にある。例えば、本当は「海賊」のカードを持っていないのに、「私は海賊のカードを持っているから能力によって君の金貨を奪いたい」とブラフで行動することが可能なのだ。

当然、嘘をつくにはリスクが伴う。上記のような宣言に対し、他プレイヤーは真偽を問い質すという所謂「ダウト」アクションを仕掛けることもできる。嘘が看破されてしまえば相応のペナルティが課されるし、もし発言内容が真実であり「ダウト」が誤りだった場合、これもまたペナルティの対象となる。状況を見極め腹を探り合いながら有利を築いていく読み合いのゲームだ。

考えるべきことは多いけれど、能力や基本ルール自体はそんなに複雑ではない。一戦も10分くらいで終わる規模感で、結構気軽にスタートできるのも利点だ。

「ダウト」宣言時の失敗のペナルティはかなり重いため、多少怪しくとも見逃すのが安定に思えてしまういがちではある。けれどそういう風潮が横行すると嘘つきに好き放題されてしまうのでどこかで打って出る必要がある、と中々に駆け引きが面白い。

ツッコミかるた

会話って時に論理的妥当性よりテンポ感の方が重要視されるよね

会話系のゲーム。ランダムに指定されたトークテーマに従って全員で自由におしゃべりをしつつ、誰かが唐突にボケた瞬間にツッコミを入れるという大味な遊び。卓上にはツッコミカードがカルタのように並んでおり(「真面目か!」とか「二度手間じゃねぇか!」とか書かれている)、プレイヤーはそのカードのセリフを使ってツッコまなくてはいけない。ツッコミが成立すると得点。ボケ役ツッコミ役とかの分担は特に決めず自由。

選ばれたツッコミが適正かどうかのジャッジは完全にその場のノリで決まる。まあ大抵は言ったもん勝ちである。……他に書くこと無いよ。

よくよく考えるとボケ役に回るメリットが無いように思えるが、基本的にこのゲームはチーム戦で行われる。つまり「味方(相方)のボケを逸早く察してツッコみ、自チームの得点にする」というのが本作のゲーム性部分である。とはいえ、ツッコミ二人体制で相手のボケを奪おうとした方が2vs1の構図となり有利なので、戦略的にはボケず受けに回った方が上策だろう。そんなこと気にしてるの、その場で僕だけだった気がするけど。

・タッソサファリ

君は動物タワーバトルを覚えているか

円盤状のフィールドに交代で大小様々な直方体のスティックを置いていくゲーム。手持ちのスティックを一番早く全て置ききった人が勝ち。

木・山といった障害物や設置済スティックに触れてしまうと、お手付きとして手持ちスティックが増えてしまう。また、スティック二本の上に橋を架けるようにして置く「ブリッジ」という技があり、この方法で置くと追加でもう一手番行うことができる。速く手持ちが無くなれば勝ちであるため、当然みんなブリッジを狙って連続で置こうとする。

ところがこのブリッジ、キャンプファイヤーのように積み上げることはおろか、置くためにはちょっとした条件があり2連続ブリッジすら殆ど発生しない。体感で3~4手番に一回発生するくらいだろうか。各々のプレイヤーは円盤の中で他人にブリッジ「されないように」置き場所を選ぶので、そう易々とブリッジからの連続手番とはいかないのだ。

相手にブリッジされないよう&ゆくゆくは自分がブリッジできるよう置き場所は慎重に考える必要がある。相手の次の手を予想しながら進める様はさながら石取りゲームや五目並べであり、以外と頭も使う要素があって面白かった。一方でドミノ並べのように手先の器用度だけが物を言う局面も多々あり、頭と体を良いバランスで使うゲームだった。

・終わりに
今更だけど、1つの記事内で5つのゲームの概要と雑感を全て文章で説明しているの、まあまあ酔狂じみている。豊富な画像付きで簡潔明快にレビューしている記事が世にはたくさんあるというのに……。

当日思ったことだけれど、ボードゲームのルールを他人に説明するのって結構骨が折れる。人によって理解力や説明力にかなり差が出るのだ。こういう要領の良さって鍛えられるんだろうか。例えば会社の新人研修なんかで、ボードゲームの説明書を読んでその場の全員に説明しろみたいなオリエンテーション、どうですかね? 


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