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ドイツの医師の働き方改革

今回は、ドイツの医師の働き方改革について
お話していこうと思います。

そのまえにドイツで医師として働くための
ルートについて少しお話しようと思います。

ドイツの医学部は日本と同様に6年制ではあるものの、6年目はインターンシップとして内科、外科、そして自分の好きな診療科の3つを1年間かけて回ります。その間、自分の所属している大学病院で実習する必要はなく、将来働きたい病院や海外で研修する人もいますので、人それぞれです。

そしてドイツでは実習の際にお給料も貰えます。

自分が将来働きたい病院はどんな感じなのかな?
と確認しながらお給料も貰えるので学生への
待遇なとてもよいと思います。

そして

卒業後、自分の気に入った病院の診療科で働き始めます。就職は書類と面接で判断されますが、学生期間にそこで働いたことがある人が優先となることが多いでそうです。また、年中いつでも就職できるとのことなのでそこは日本との違いですね。

またドイツでは医局制度というものはなく、好きな街にある病院や気に入った病院を選び、就職活動をする、という形になっています。

前回の投稿にも書いたとおりですが、ドイツは
初期研修がないので卒後1年目から自分の就きたい
診療科での就職となります。そして約5年を経て
専門医となります。

もし、病院が合わなかったとしても

一つの病院で1年以上研修すれば、いくつかの
病院を回って専門医を取得することも可能なので

精神的にも楽かなと思いました。

と、こんな感じです。

※ ドイツではEUの医師免許だけで就職でき、試験が課されたとしても診療能力語学試験のみとなります。ので、ドイツの医学部ではなくともEU医学部を卒業すればドイツで働くことが可能です。

それではドイツの医師の働き方改革に
ついて話していこうと思います。


さてドイツでは、医師に限らず誰でも、年間約6週間の休暇がもらえます。そして、それを全部消化するのが普通です! 大体年末頃に、翌年の休暇調整をチーム全員で行います。例えば10人のチームだと「一度に欠けてもいいのは2人まで」など決まりがあって、誰がどこで休暇を取るか、皆で話し合って決めます。そうすると、誰かが戻ってきたら次の誰かが休暇に出るという感じで患者さんを引き継ぎ、常に一定の欠員がある設定で回るようになっているのです。ドイツは働く時は働く。休むときは
休むことの区別がはっきりしています。

このことから女医さん。ママ女医にとっては
嬉しい制度だったりもします。半日勤務や
週2.3出勤の病院もあるそうです。


そして最近ではドイツ全土の大学病院で医師の
ストライキがありました。

要求は、12,5%月給の値上げと週末祝日勤務の
特別手当ての値上げです。

ドイツの大学病院勤務の医師新卒1年目(基本給は5104,24€(約81万円)です。これに夜勤や週末手当がついて100万円近くなるということです。

確かにドイツは税金が高いですからね…。

働き方は良くてもお給料面で不満をもってる
医師が多いからこそストライキを起こした
のかな?と思いました。

みてくださりありがとうございました。
それでは次回お会いしましょう!

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