論文を読みふけってしまうようなやつは研究者には向かないか?
いや、単に「真核生物の核はなぜできたのか?」を紹介したいと思っただけなんだけど、沼にはまるようにいろんな論文を読みあさってしまって、なかなかまとまったものが書けない…
論文を読んでいると、文章の途中に数字が入っている。
[1] とか [2] とかいう感じで。
これは「参考文献」の番号だ。
例えば、
「〇 〇 〇 ということは、以前の研究によって明らかになっている [1]。」
などと書いてあって、
「へ~そうなんだ・・・。どんな論文だったんだろ?」
と思たら、論文末尾の参考文献のリストを見るのだ。
すると、[1] のところにその論文の情報が載ってるんで、それを元に検索して、[1] の論文を見つけて読んでみる。読んでると、またそこでも参考文献が引用されてるんで、それも読みたくなり・・・
これを繰り返していくと、生物学上のある謎が、どいうい経緯で解かれていったのかが分かって楽しい。
多くの研究者が積み重ねてきた、膨大な努力を垣間見ることができるのだ。
でも、こういうことばっかりやってるやつは、研究者には向かない。
研究者にとって過去の論文は、自分の研究をデザインするための基礎となる情報源でもある。だから、たくさんの論文を素早く読んで、効率よく情報収集することは、研究者にとって必須のスキルだ。
なのに僕は、つい論文を文学作品でも読むかのように読み耽ってしまい、必要な情報収集が一向に進まないという(ありがちだけど残念な)学生だった。
こういうところも、僕がプロの研究者になれなかった理由のひとつかなぁ、と思う。
まぁ、研究者だって論文を楽しく読み耽ってもいいんだけど、そればっかりだと仕事にならないのだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?