7月第1週 今週のおすすめ「本の話」 5選
梅雨も開け、すっかり夏本番のような暑さが続きます。
今週は文春新書から神山典士さん『トカイナカに生きる』、笹山敬輔さん『ドリフターズとその時代』のちょい読みをお届けします。
そしてWEB別冊文藝春秋からは『フェミニズムってなんですか?』の書評を公開。
また、オール讀物ブックトークからは木下昌輝さん、中野京子さんの著者インタビューをお送りします。
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★「なんのために高い家賃を払うのか? 馬鹿らしい」トカイナカ生活を始めて幸せをつかんだ話
『トカイナカに生きる』(神山 典士)
都心から郊外に向かって人の流れが「逆流」し始めています。
東京都からの転出者数が増える一方で、移住や二拠点生活の希望地に首都圏とその隣接県があがるようになりました。
コロナ後の時代では、「下り列車」に揺られて幸せな未来をつくる生活様式こそが、新しい生き方『トカイナカに生きる』なのです。
★なぜ「最後の喜劇王」志村けんは批評されてこなかったのか――演劇史からドリフを考える
『ドリフターズとその時代』(笹山敬輔)
視聴率五〇%を超えた「全員集合」はどのようにして生まれたのか――ザ・ドリフターズを気鋭の論者が舞台・演劇の視点から読み解きます。
★フェミニズムをアップデートする
『フェミニズムってなんですか?』(清水 晶子)書評
フェミニズムとは女性たちの尊厳や権利や安全を軽んじる文化を変革し、女性たちの性の可能性を広げようとしてきたもの。そのためにフェミニズムは何を考え、何を主張し、何をしてきたのか? 『フェミニズムってなんですか?』は、性と身体、性暴力、結婚、スポーツ、ケア、インターセクショナリティなど様々なトピックで学ぶ必携の一冊です。
津田塾大学教授 木村朗子さんによる書評をお届けします。
★『怖い絵』著者が贈る名画×西洋史。絵から「歴史」と「人間」が立ち上がる
『中野京子と読み解く フェルメールとオランダ黄金時代』(中野京子)
フェルメールが生きたのは、こんなにも熱気あふれる“奇跡の時代”だった。
人々は何に熱狂し、何と闘い、どれほど心豊かに生きたか――15のテーマで立体的に浮かび上がります。
著者である中野京子さんにお話を伺いました。
★正体不明の呪詛者を追う宮本武蔵。剣豪と言われた男はふたたび剣を手に――
『孤剣の涯て』(木下昌輝)
今まで当たり前だったことを根本から変えてしまう人(や物)をゲームチェンジャーと呼びます。著者の木下昌輝さんは現代にいたるまでの「呪い」をかけたゲームチェンジャーが徳川家康だったと見ます。
大変革の時代を生き抜こうとする人々の姿が活写された『孤剣の涯て』について語っていただきました。
お知らせ
「#オール讀物目次絵コンテスト」noteにて開催中!
【募集期間:7月1日(金)~8月31日(水)】
奮ってご応募ください!
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