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5月第3週 今週の「本の話」 ベスト3!

3位★【草彅剛主演】『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』ドラマ化 「ろう文化をきちんと理解して描かれた小説に出会った」

 聞こえない親を持つ聞こえる子ども、コーダ(Children Of Deaf Adults)を主人公にした小説『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』(文春文庫)が、草彅剛さん主演で、2023年冬にNHKで総合・BS4Kドラマ化されることが決まりました。著者の丸山正樹さんは「『ろう者役はろう者俳優で』という当事者たちの長年の夢を実現できたこと、関係者の皆さんに心より感謝いたします」とコメントを寄せています。

 ドラマ化を記念して、丸山正樹さんと、自身がコーダであり、ろう者の両親のことを描いたドキュメンタリー映画『きらめく拍手の音』のイギル・ボラ監督の対談を再公開中です!

 コーダであるライターの五十嵐大さんが、『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』について寄せたコラムもあわせてどうぞ!


2位★阿部智里「八咫烏シリーズ」初公式記念グッズセット限定発売!

2023年4月21・22日に、文春ギャラリー紀尾井町で開催された阿部智里「八咫烏シリーズ」展覧会。入場チケットはたちまち完売で、大盛況のうちにイベントは終了しました。

一方、ご来場いただけなかった全国の皆さまから、展覧会のために制作した会場限定の「八咫烏シリーズ」公式記念グッズをお求めになりたいという、沢山のご要望が主催者宛に届きました。そこで著者の阿部智里さんとも相談の上、公式記念グッズセットの販売を5月15日から数量限定で販売中です。この機会にぜひどうぞ!


1位★直木賞受賞の人気シリーズ新作が17年ぶりに登場! 著者はなぜヒット作を封印し、なぜいま復活させたのか。

奥田英朗さんは2004年に『空中ブランコ』で直木賞を受賞。トンデモ精神科医・伊良部一郎が暴走するこの作品は、〈伊良部シリーズ〉として累計290万部を誇る人気作です。ですが、06年刊行の『町長選挙』を最後に、シリーズ刊行は途絶えてしまいました。その理由と、17年ぶりの新作について著者が語ってくださいました。


●今週のポッドキャスト

【本の螺旋階段⑨】門井慶喜『文豪、社長になる』に描かれる文春の社風にビックリの巻

今回の【本の螺旋階段】で取り上げられたのは、文藝春秋を創業した菊池寛の一代記『文豪、社長になる』。こちらについて熱く語られた読書会を前後編でお届けします。

【前編】では、文藝春秋が門井慶喜さんに依頼するのは〝お手盛り〟企画ではないのか?という厳しい問いかけから始まり、前日の本屋大賞贈賞式トークでしばし盛りあがり、脇道に逸れてヒートアップ! 菊池寛のお金にまつわるエピソードから、「夜は雑誌の時間」という一節に感極まって涙する展開まで!

【後篇】では、『文豪、社長になる』で描かれた菊池寛エピソードについて熱く語るうち、「寛は~」「菊池は~」と、どんどん友達トークのように。文藝春秋麻雀牌、「オール讀物」誕生などの楽しい話題から、戦争とのかかわり、公職追放といった激動の歴史、さらには建築家・渡辺節の登場、文春が紀尾井町へ引っ越した理由といったマニアネタまで、脇道に逸れまくる奔放な読書会の【後編】をお届けします。
芥川龍之介と菊池寛が共訳した『完全版アリス物語』も必読ですぞ!


【話題作🎧試し聴き】阿部智里『烏に単は似合わない』/朗読・疋田涼子

オーディオブックの話題作を少しだけ試し聴きしませんか? 発売から10周年を迎え『八咫烏シリーズファンBOOK』が好評発売中の「八咫烏シリーズ」。多くのシリーズ作品がオーディオブックでも読書できます。まずはシリーズ第一作の『烏に単は似合わない』から聴き始めませんか?


【作家の戦略】なぜ奥田英朗さんは伊良部シリーズを15年半、書かなかったのか?

奥田英朗さんが生み出した史上最強の精神科医・伊良部一郎。前作『町長選挙』から実に17年ぶりとなるシリーズ最新作『コメンテーター』(文藝春秋)が発売された。読者や編集者からシリーズ再開をずっと求められながら、奥田さんは15年半のあいだ(『コメンテーター』収録の「うっかり億万長者」[オール讀物2007年1月号]~「コメンテーター」[同2021年9・10月合併号]のあいだ)、伊良部を書かずにいた。それはいったいなぜなのか?
奥田さんが〝作家〟〝小説〟に対する思いを語った貴重なインタビューです!


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