どうしていい分からなくなってしまったら初心に戻ろう
4ヶ月ぶりに復帰した日刊かきあつめのテーマは「最近の学び」である。
わたしの最近の学びをお伝えする前に、まずは暫しのお休みをもらっていた理由をお話したい。理由は仕事が忙しかったの一言に尽きるのだが、物理的な忙しさ以上に精神的余裕が持てないという理由がその大半を占めていたように思う。
人員が圧倒的に足りていなくて休みが無いとか(休日出勤奨励)、頑張って作った書類が上司に破られたとか(さすがに悔しくて泣いた)、入社したばかりの頃に電車とバスが通っていない埠頭の現場に置き去りにされるとか(お客さんが会社の送迎バスに乗せてくれて帰れた)、社内の派閥争いに巻き込まれるとか、一部訴えたら勝てそうな職場環境であることは確かだが、それ以上にわたしの心を追い詰めたのは、自分が何をしたいのかわからなくなってしまったことだ。
つとめている会社はメーカーで、わたしのポジションは営業だ。仕事はお客さんへ自社の製品を売り、施工し、その後の保守運用を一環して担う。お客さんとのやり取りに加えて、社内のエンジニアや外部の施工会社、時には他社メーカーともつきあいながら、受注を目指す。
言うまでも無いが、複数の立場の人の意見を取り入れながらまとめる時は全員の共通目的を作る。当然、我々の目的は受注と売上による利益だが、その解像度は立場によって異なる。その為あらゆる立場の言い分が噴出する。
その言い分がぶつかって落としどころが見つけられないと、途端に段取りがうまくいかなくなる。段取りがうまくいかなければ、関係者のモチベーションは下がり、仕事の質が下がり、それは納品にも影響を及ぼす。その影響はいつか失注につながりかねないとわたしは感じていた。そうなればまとめ役である自分の責任は少なからず追求されるだろうと思う。
そんな最悪の事態になりそうな案件が頻発し、もう正直、心は文字通りいっぱいいっぱいであった。
でも今回はわたしが仕事でいかに苦労しているか~という話をしたいわけではない。(苦労しているのは己の力量不足もある)
もう無理かもなと思い始めた矢先、同じ課内でコロナ感染者が出たことで急遽2週間のテレワークを行うことになった(コロナ渦においても在宅勤務が推奨されない会社というのもどうなのか)。その間会社の人とリアルで会うことは無く、電話とメールのみのやりとりになったことでわたしの心は平静を取り戻し始めた。そして入社してほぼ振り返ることのなかった仕事のことや、自分がどうしたいのか考えはじめた。
そこで気がついたことが、自分が何をしたいのかという確固たる意思があれば他人の思惑にそれほど振り回されることは無い、という結論だった。
もう無理・・・・・・と思っていたときは、自分が何のためにこの案件を受注したいのか不明瞭だったので落としどころが見えず、周囲の意見に振り回されてしまっていた。そのせいで本来必要のない仕事が増えたりして、結果段取りがうまくいかないという悪循環に陥っていたのだと思う。
売上をあげたい。なぜ売上をあげたいのだろう?とかなんとか深堀をしていくうちに、今の仕事を選んだ理由にたどりついた。
初心に戻れば、自分がどうしたいのか自ずとみえてくるらしい。
これからどうしていこうか。その初心からじっくり考えようと思うのだ。
編集:円
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