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ファンタジスタさおりん

私こと『さおり』は、ネット上では『さおりさん』と呼ばれています。けれども、仲のいいリアル友人には『さおりん』ときに『サリー』と呼ばれています。

今日は、ふざけたタイトルとは裏腹にまじめなコラムです。

1970年代生まれ、私が子どもだった頃

1970年代生まれの私が子どもの頃、インターネットはありませんでした。もちろん、スマホもなければタブレットもありません。ただ、パソコンはありました。「キューハチ」とよばれる、日本製の初期型パソコンで、当時マニアックと呼ばれる人たちはそれを所有していました。ちなみに、私の父と年の離れた兄もキューハチを所有していました。私も興味があったのですが、とても高価で、子どもが触らせてもらえるような品ではなかったです。

したがって、私はひたすら漫画かテレビアニメを見ていました。月刊誌『りぼん』と『少年ジャンプ』は毎月購読。また、手塚治虫さん・藤子不二雄さん・あだち充さんが、とくに好きで単行本は読み漁っていたんです。

それと並行して、はまっていたのが『スタジオジブリシリーズ』。小学校2年生のときに地上波で放送された『天空の城ラピュタ』がキッカケで、ジブリの世界の虜になりました。手持ちのペンダントを空にかざし、ラピュタを探したものです。続けて『ナウシカ』『トトロ』『魔女の宅急便』‥‥見る作品すべてに魅了され続けました。

ファンタジー少女は、まさかの現実的おばさんへ

私が子どものころ、親は共働きで忙しく、きょうだいも年齢が離れている。気の合う友達もこれといって出来ず、現実世界より幻想的なファンタジーの世界に引き込まれたんですよね。

だから、大人になった私は『ファンタジスタさおりん』として成長するかと思いきや、全く違いました。数十年の時を経て、さまざまな経験を糧に『超現実的人間』となりました。ファンタジー以外のものを見ることが増えました。ただ、現実逃避したいときはやっぱりファンタジスタさおりんが私の中に登場してくるんですよね。

三つ子の魂百までじゃないですけど、本質的な部分は変わらない。今でも、漫画もアニメ・SF含めて、ファンタジー物は大好きです。

自分の世界を大切に

何がいいたいのかというと、今現在も『ファンタジスタ』だったころの記憶に私は救われているいるということです。誰に何と言われようと、夢中になれるものって、パーソナルスペースとなる。なにかつらいことがあったときや、何もすることがなくて虚無感を感じるときの自分の居場所となる。自分だけが持つ世界観が、自分自身を救ってくれることって多かったなと思うんです。

生きていくって世知辛くて、現実から目を背けたいことも往々にしてある。そんなとき、自分の世界に逃げ込むと、問題が深刻になり過ぎずに済む。

息子も、オンラインゲームの幻想の世界でカスタムして楽しそうです。ある程度の見守りをしながら、子どもの大切な逃げ場を大人が勝手に否定してはならないとも感じています。

大人もあるでしょう?逃げ場が。
おじさんは、お姉さんたちにちやほやされる世界へ。
おばさんは、推しの世界へ。

誰もが奪うことの出来ない世界観のある人って、強いです。

今日は、ここまで。

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