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映画『余命10年』 主人公と同じ病気でどう生きるのか?

僕はこの映画の主人公である茉莉さんと同じ病気と診断されています。
病気の名前は「肺動脈性肺高血圧症」といい、映画の中でも文字としても出てきます。


小説は先に読んでいて感想をnoteに書いています。

映画を見ることは小説を読む以上に勇気が必要でした。病院でのシーンは間違いなくあるし、この病気によって苦しむ描写があることも見る前から想像できます。小説を読んだ時に感じた「恐怖」というものが、実写になることによってより鮮明になることを恐れていたからです。

しかし、主人公の茉莉さんと同じ病気と診断されているからこそ、僕が感じて伝えられることがあると思いこの映画をみることにしました。

僕がこの映画を見て感じたのは、「苦しい」でした。



これ以降の感想はネタバレを含みます。ネタバレが大丈夫な人だけ読んでください。






視聴を止めたいと思った印象的な場面

原作を読んでいたので病院での場面があることは覚悟していました。しかし自分の経験とも重なり、息苦しくなってしまい視聴を止めようと思った場面がありました。

それは、茉莉さんが病院の先生から、「薬を変えてみよう」と提案された場面です。これは茉莉さんにとってかなりショックな場面であると想像ができます。そして先生は「長く同じ薬だと、耐性が出来てしまうから」というように続けていました。具体的に言葉にはしていませんが、病状が悪化しているということは容易に想像がつくと思います。

僕はこの際に、自分がカテーテル検査をすることになった時を重ね合わせてしまいました。そんなに僕の体の状態は悪いのかと……

その時の経験は別の記事に書いています。

この場面以降、病院での描写が出る度に苦しなりました。


「苦しい」と感じた理由の深掘り

僕は小松菜奈さんが茉莉さんを全身全霊で表現をしていたように感じます。

映画なので演じていることは勿論わかっています。ただ、演技なんだからと一歩引いてみることは出来ませんでした。小松菜奈さんが実際に苦しくて、それが映画として撮られているのではないか。そしてその感じている苦しさが、自分にものしかかってくるようでした。

僕は映画を見ていて、目を逸らしてしまいたい、映画の視聴をやめてしまいたい、と思う場面が何度もありました。そのように感じたのは、小松菜奈さんが茉莉さんを本気で演じたことで生まれた「リアル」さがあったからだと思います。



みなさんへ伝えたいこと


僕は映画を見終わって、他の人が書いているnoteの感想をみました。

僕の感想はどうしても泣いたや、感動したといようにはなりませんでした。これは僕が感じた個人の感想です。みなさんが『余命10年』を見て思ったこと、感じたことは間違ってないはずです。なので、この映画を見て何か感じたことがあったら、それを大切にしてほしいと思います。

僕はこの映画を見なければ、「苦しい」という風に感じることもなかったと思います。ただ見たことによって、より今を大切に生きたいと思うようになりました。僕は肺動脈性肺高血圧症と診断されたけれども、まだまだやりたいことがたくさんあります。

やりたいことはnoteに書いてあります。応援してもらえると嬉しいです。

小説『余命10年』、映画『余命10年』は僕の将来についていろいろと考える作品となりました。小説を読んだ後の感想にも書きましたが、家族、友達、医療関係者、僕に関わってくれているたくさんの人の支えで僕は生きることが出来ています。

後悔をしないように、しっかりと生きたいと思います。

最後まで読んでくださりありがとうございました!
みなさんが健康に過ごせることを祈っています。

佐藤僚太


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