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そうだ、カウンセリングに行こう

オンラインチャットの彼との話に戻ります。

会ってもいいという言葉を真に受けて、彼の住む地域に遊びに行ったものの会えず、結局その後音信不通になってしまいました。

もう関係は終わりなのだということを受け入れるのに、1ヶ月ほどかかりました。
素性まで明かしてもらっていたことや、生きることや趣味の話についてかなり深く話し込んでいたり、彼の方からチャットに誘われることもあったり、そして何よりも彼の人間性を尊敬していたので、「音信不通」という一方的な仕打ち(もちろんこれもこちらからの一方的な見方ですが)で関係を終わらされたという事実を受け止めることができませんでした。
もしかしたら忙しいのかもしれない、もう一度連絡してみたら返事があるかも・・というそんな考えを捨てることができませんでした。

ただひたすらに彼の返事を待つという日々は、今までに経験したことのない辛い時間でした。愛する人を失うかもしれない、という不安はここまでの絶望を与えてくるのかと・・・
彼の人間性や生きる姿勢に感銘を受けて、自分も変わりたいと思いました。他人に対してそんな気持ちを持ったのは初めてのことでした。大袈裟でなく、人生一番の出会いかもしれない、という感情でした。だからこそ、それを失うことを想像したとき、これから歩んでいく道のりが真っ暗になるような気持ちでした。彼の存在なしに、自分は道を進んでいくことができるのだろうかと・・。

そんな愛と絶望のジェットコースターのような日々。一方で、2023年年始の決意からさまざまな本を読みながら、自分はどう生きていったらよいのか、なぜここまで自分のコアな部分を隠すという決断をしてきてしまったのか、ということを考える日々でもありました。
そんな中、出会ったきっかけは忘れてしまったのですが、以下のアダルト・チルドレンに関する本を読んだのです。

自分は毒親のような環境で育ったわけではありませんし、今も家族との交流はあります。普通に幸せな環境で育ったという感覚でしたし、もちろん恨みのような感情はありませんでした。だからこそ環境は悪くない、自分がすべて悪かったのだ、という思考になっていたのですが、この本を読んで、誰しも多かれ少なかれ育った環境の影響は大きい、という認識を持つようになりました。

今でも幸せな環境だったと思います。感謝の気持ちを持たないのはおかしいと思うぐらい。ただ思い返せば小さいことはたくさんありました。例えば・・

父親と遊んだ記憶がない:仕事人間でかつシャイだったし、自分もキャッチボールのような男の子がするような遊びをしようとしませんでした
親と姉がよく喧嘩していた:姉が少し感情的になりやすいところがあり、親も長女だったからか厳しめに接しており、よく泣き喚く喧嘩があり、それが嫌でしょうがなかったのです
喧嘩を客観的に見ていた:喧嘩が始まると、これは親が悪い、これは姉が悪い、と客観的に判断していました。また、どういう風に立ち回ると、この状況が改善するだろうと周囲の様子を気にしていました
学歴や仕事など社会的なステータスが高い親族環境だった:良い学校に通って良い会社に入る、が当たり前の環境でした。そんな中、ゲイであること、そのことにより友達が少なかったこと、などは家族に言いたくないという気持ちがありました

子どもの頃を振り返ってみて、このような環境も自身の性格や振る舞いに影響を与えているのではないかと思うようになりました。そして、そのことをもっと知りたいと。知って受け止めることで、初めて前に進めるような気もしました。チャットの彼のことでの心のざわざわもあり、本でも紹介されていた「カウンセリング」という手段に頼ってみようと思ったのです。

1回1時間、対面でのカウンセリング。自分が通ったところは正直価格は高かったのですが、年始の誓いで「この1年は自分の人生を取り戻すことに注力する、少々お金がかかってもよい」と決めていたので、きちんと実績がありそうなところにしました。

初回のカウンセリングのあと、メモ日記には以下のようにあります。

思いきってカウンセリングに行ってみた。自分のこれまでの人生のこと、自分なりに整理していって話した。昨年末にキッカケがあって、自分の人生を取り戻す一年にしたいと思っていることも。あの人の話になった時に大泣きしてしまった。でもあれだけ泣いたら少しスッキリした。

初めは週1回のペース、だんだんと2週間に1回のペースにしていきました。今年に入ってからはペースダウンさせていて、2ヶ月に1回程度のペースで受けています。
もちろん心理療法士の方によるプロのカウンセリングなのですが、正直カウンセリングの内容を細かく覚えているわけではありません。カウンセラーの方を何でも聞いてくれる話し相手として、自分の本当の気持ちをおもてに出して、認識して、それを認めてあげる、そして良い方向に気持ちを変えていくための決意をする伴走をしてくれる、という印象です。もちろんもっと依存症など重症の方は別かもしれません。私の目的だと、そういった対応だと感じました。
何でも聞いてもらえる、しかもプロの方で変な方向には持っていかれない、答えは自分の中にしかないけれど答えを導くサポートはしてもらえる、そんな存在ができるのはとても大きなことで、良き伴走者になっていただきました。

カウンセリングのこと、オンラインチャットの彼とのことは、また書いていきます。

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