特別履修生

生涯教育制度を実施している
M大学の特別履修生になった。
この春から週にひとコマ、
現役大学生と一緒に
「フランスの芸術」なる
人文学科の講義に出ている。

先生は西洋美術史の専門家で
東京芸術大学の卒業生、
パリのソルボンヌ大学で
博士課程を終了している。
今回は19世紀フランスの
印象派などの絵画について学ぶ。

最初の授業で半年間の予定と
単位取得について説明があった。
1回の授業は105分と結構長い。
その都度小課題に解答を行う。
他に3回のレポートを提出し、
それらで成績が評価される。

受講した学生は60人以上、
授業中に眠ったりお喋りしたりの
学生はひとりもいなかった。
僕が学生の時とはまったく異なる
真面目な学生ばかりである。
時代が変わったか人間が変わったか。

美術館での課外授業もある。
学芸員から詳しく話を聞き、
レポートに反映させるのだ。
これもモチベーションが上がる
愉しいものになりそうだ。
何とか頭脳の若返りを図りたい。

文学や音楽もこの時代が好きな
僕にとっては何とも嬉しい講義。
培ってきた知識を総動員して
学生たちに混じって臨みたい。
50年ぶりと言っていい大学生活、
大いにエンジョイしたい。