フィンランドと日本のクリスマス

フィンランドの北の果て

ランプランドのロヴァニエミに

サンタクロースたちが住む

サンタクロース村がある。

ここを12月に訪れたとき

実在するサンタに会うと共に

サンタが一人でないことに驚いた。

考えてみれば世界中の子供達に

プレゼント渡すのだから、

ひとりでないのも当然なのだ。


このサンタクロース村で

クリスマスカードに

メッセージを入れて書けば、

世界中どこへでもサンタが

クリスマスカードを届けてくれる。

僕は日本にいる妻に宛てたけど

本当に遠くフィンランドから

クリスマスの日にきちんと

クリスマスカードが届いた。

何か不思議な気持ちがしたものだ。


サンタクロース村のある家で

クリスマス料理をいただいた。

フィンランドでは聖夜に

キンックという大きな豚のハムや

特産のサーモン、さらに

トナカイ肉のシチューもあった。

デザートはヨウルトルットというパイと

ジンジャークッキー。

ワインは赤のホットワインだった。

素朴で美味しい家庭料理がよかった。


日本での僕はクリスマスの日だけ

クリスチャンの気分になるのだけど

それはそれでいいんじゃないかな。

こんがり焼けたローストチキンに

イチゴのショートケーキ。

白い雪の上に赤いサンタのモチーフで

このケーキが日本にできたらしいけど

戦争に負けて貧しかった日本人に

夢を与えてくれた甘いお菓子だった。

当時の人の気持ちで食べたいものだ。


やっぱりイチゴのショートケーキが

甘くてちょっと酸っぱくて一番好きだ。

子供の頃の喜びが蘇ってくるからかな。

フィンランドのクリスマスも良いけれど、

日本人に生まれて日本のクリスマスで

美味しいイチゴのショートケーキが

食べられるのは本当に嬉しい。

メリークリスマス!

今年は穏やかな1年だったことに

感謝します。ありがとう!