伝統の青黒横縞ジャージ

都立高校の3年間

汗を流したラグビー部。

最後の夏の大会は東京

第1地区でベスト8に入った。

ベスト4をかけた相手は

強豪の日体大荏原高校。

精一杯に戦ったが、

0対22と無得点で負けた。


相手のいかつい選手たちと

試合後水場が一緒になった。

「週に何回練習してる?」

「週に3回だよ」

「俺らは毎日、

365日練習してる」

そしてこう言った。

「お前ら、大したもんだよ」


やつらは試合後に監督から

「都立相手になんてざまだ」と

こっぴどく叱られたらしい。

萎れて元気がなかったが、

でもそんなふうに言われて

僕らは驚きとても嬉しかった。

人生最高の自慢の一つだ。


あれから50年近く経ち、

OB会で試合用のジャージを

新調することになった。

高校創立100周年記念、

後輩たちからの申し出で、

大変にありがたいことである。

先輩たちも大喜びだ。


伝統の青黒横縞のジャージ。

リバーシブルのモダンなデザイン、

裏は白地に富士山が描かれている。

現在休部となっているラグビー部を

なんとかして復活させたい。

そんな我々の願いを込めた

復活再生祈念のジャージである。