初めてタンゴを踊った!

かねてからやってみたいと思っていた
タンゴを習うことができた。
区報の区民の広場に
無料講習会が告知されていたのだ。

習う人は初心者であること、
襟付きのシャツにズボン、
革靴を履くことが条件だった。
ジーンズはNGという本格ものだ。

なぜなら講師はリオス・ホワンさんで
本場アルゼンチン人のプロのタンゴ教師。
あまり笑顔を見せない厳しそうな先生で
外国なまりの日本語で指導する。

「まず基本のステップを覚えましょう。
1から8の脚の動きの8ステップ。
これができればあとは飾りです。
私の脚を見ながら真似てください」

男の場合は1で右足を後ろに引き、
2で左足を肩幅に開いて3で右足を前に、
4でさらに前進して5で足を揃える。
6で左足を7で右足を前に出し8で足を揃える。

音楽が鳴り出したら始め、
音楽が止まったらダンスは止めるのが規則。
足はすり足で滑るように動かす。
方足に沿わせるようにしてから開く。

一人でできるようになったら
女性を相手にして一緒に踊る。
右手で相手の脇を押さえて左手を握り、
呼吸を合わせて一緒に足を動かす。

僕の相手はずっと歳上のおばあちゃん。
黒の網タイツにハイヒールで、
香水が結構きついがそういうものなのだろう。
間違えないようにしようと思うがミスをする。

おばあちゃん相手でも結構緊張する。
汗がどっと噴き出してくる。
「男性が女性をリードするのよ。
後ろに引くときも前に出すときも」

隣のペアと当たりそうになったら
6の足を斜めに出して方向転換する。
女性を半回転させるようにリード。
足を見ないで姿勢をよくしていく。

あっという間に1時間半が過ぎてお開き。
タンゴの曲に合わせるのが何より楽しい。
お相手が綺麗な人なら尚楽しいだろうが、
それはもう少し踊れるようになってからだ。
次回のレッスンもチャレンジするとしよう!