「かぼす」か「すだち」か

精進料理の三ツ山幸子先生から
濃い緑の柑橘をいただいた。
「かぼす」か「すだち」か、
無知な僕はどちらかわからない。

違いはまずその大きさである。
「かぼす」はテニスボール、
「すだち」はゴルフボールくらい。
ならばこれは「すだち」だ。

「かぼす」はたくさんの果汁が採れる。
上品なかおりで味わいはやわらかい。
酢のものやドレッシング、鍋に重宝。
白身の焼き魚など繊細な味に効果的。

「すだち」は癖のない酸味と強い香り。
苦みが少なくどんな食材にも合うが、
香りの強い秋刀魚や松茸に抜群に合う。
皮の「スダチチン」が体重増加を抑える。

「すだち」とわかったところで、
昨夜は鰯や鰺の刺身にかけた。
さらに筍の醤油焼きにも搾る。
特産の徳島県では味噌汁や酒に入れるそう。
今夜は焼酎のすだち割りを作ろうか。