ちむどんどん

伊是名島の
豊年祭の日、
地元の子は
「今日は朝から
ちむどんどん」
と言っていた。

神様に豊作を
お礼する祭り。
三線を弾き鳴らし
一斗缶を叩き、
皆で踊りながら
家々を訪問する。

音に合わせて踊る。
踊って泡盛を飲む。
ちむどんどんとは
ちんどんどん、
祭りの音だと
そう思っていた。

ところがNHKの
朝ドラのタイトルが
ちむどんどん。
あの時に聞いた言葉。
その本当の意味は
ちょっと違っていた。

ちむどんどんの
ちむは肝で胸や心。
つまりその意味は
胸がドキドキする、
胸がワクワクする。
それがちむどんどん。

祭りの音のことでは
なかったけれど、
音に合わせて踊るのは
胸がワクワクする、
楽しいことだった。
まんざら外れてもいない。

ちむどんどん。
楽しいことが
起きそうなとき、
楽しいことを
やっているとき、
そう言ってみようか。

もちろん、
大好きな人に
好きだと告るときは
ちむどんどんである。
デートの時だって
ちむどんどんだ。