輝く黄金の渋皮煮

美味しいパン屋さん、
クローチェのマダムから
栗の渋皮煮をいただいた。

栗が好きではなく、
栗ご飯も食べない
マダムが初めて作った。

「栗をいただいたので
やってみようと思ったの、
家族の評判もいいのよ」

固い鬼皮を向くのは
さぞかし大変かと思うが、
意外と簡単に剥けたという。

「栗のお尻から
包丁を入れれば
くいっと向けるのよ」

あとは何度も煮こぼして
丁寧にアクを取り、
ようやく砂糖で煮含める。

「最後にブランデーを
ちょっとだけ入れて。
もう香りが最高なの」

いただいた栗の渋皮煮。
黄金の宝石のように
きらりと輝いている。

口に含むと甘すぎず、
ホクホクで頬が落ちそう。
渋味が少しあって大人の味。

あっ、これはワインに合う!
赤ワインのタンニンと合うはず。
ボルドーのカベルネを開けよう!
他には何もいらない。
栗の渋皮煮とボルドーの赤ワイン。
最高のマリアージュになるはずだ。