IBURIGACCO

いぶりがっこは秋田の漬け物。

大根などを燻製にしてから

米麹と塩で浸けたものだ。

燻製でなければ沢庵である。


がっこは秋田弁で漬け物のこと。

いぶりは燻したことをいうから

燻した漬け物でいぶりがっこ。

燻した香りと味が堪らなくいい。


この秋田の名産の漬け物を

僕はイタリアものにしてみたい。

アルファベットで書いたら

IBURIGACCOにしたいのだ。


GAKKOをGACCOにする。

こうするだけでイタリアっぽい。

さらにイタリアのチーズ、

MASCARPONEを加えれば完璧。


IBURIGACCOの輪切りに

MASCARPONEを挟み込めば

それだけで酒のつまみになる。

男の家呑みの男のつまみだ。


酒はスモーキーなスコッチが

一番合う気がするが、ここは

イタリアワインにこだわりたい。

樽香のする赤のフルボディに限る。


となればトスカーナの赤。

スーパータスカンを奮発する。

世界をアッと驚かせた

『サッシカイア』を開けてみよう!


IBURIGACCO MASCARPONEを

一口囓り、SASSICAIAを含む。

燻香に柔らかいタンニンが絡に合う。

言葉にならぬ、至福のひととき!