秋の空、鱗雲

朝からどんより曇っていたけれど、

夕方、西から日差しが出てきたので

早速散歩に出かけてみた。


坂を上って見晴台に到着すると、

太陽が一条の太い光線を発していて、

そこから下界を照らしてくれている。


後ろを振り向むと山が紅葉している。

その山の上の空は雲が切れて青い。

さらにそこから広がる空には鱗雲。


鰯の群れのようならば鰯雲。

鯖の背のような模様ならば鯖雲。

どちらとも言えない白い鱗雲だ。


それらの雲は秋に見られるもの。

やはり季節は冬に向かう秋なのだ。

そう思うとぶるっと体が震えた。


しかもそれらの雲は雨の前振れ。

天気が下り坂になることを示している。

明日は雨になるのかも知れない。


青空が 雨になるやも 鱗雲  京太郎