おーい、ヘンリー!

オー・ヘンリーを読んでいる。
短編小説に手腕があり、
より短い掌編小説の名手である。
20世紀に入った40歳から
ニューヨークの人気作家となる。

「The Last Leaf(最後の一葉)」や
「The Gift of the Magi(賢者の贈り物)」など
今も読み継がれる優れた掌編がある。
いまならSNSにもってこいの長さ、
電車通勤などで読むのにぴったりだ。

オー・ヘンリーはペンネーム。
ウィリアム・シドニー・ポーターが
本名だがペンネームの由来が面白い。
可愛がっていた猫を呼ぶときの
「おーい、ヘンリー」が元になったとか。※

オー・ヘンリーが今も人気なのは、
どこにでもある市民の哀歓の話だから。
しかもあっと驚くオチが隠されている。
さらに読んだあとにいつまでも残る情感。
いい話を聞かせてもらったと思えるのだ。

例によって僕はお風呂で読んでいる。
ゆったりお風呂に浸かりながらの
オー・ヘンリーはとてもいい。
物語の様々な情景が浮かび、
登場人物の表情がつかみ取れる。

今日も良い一日だったと思えるのだ。


※ペンネームの由来は諸説あります。