繊細さを強みにして塾講師
私にはHSP気質(Highly Sensitive Personとても敏感な人)です。
HSPとは
何事にも、人並み以上に敏感に反応してしまう特徴があります。
そういう資質を持つ私が、塾講師というプレッシャーのかかる仕事で7年間、どうやってパフォーマンスを維持していたのか、書きたくなりました。
個別指導塾で3年、主に中学生を、そして大手チェーン塾で4年 高校生、高認生など、のべ120名ほど教えました。
過去に書きためたブログをまとめて加筆修正しました。文体が統一されていないなど、読みにくいところがあります。まだまだ洗練する余地はありますが、ここでいったん世に出すことにしました。
「実は豆腐メンタルなんだけど、人には見せられない、見せないようにがんばっている」
ような先生方の、何かのお役に立てれば幸いです。
敏感すぎると色々大変
私にはこんな特徴があります。
・母親によれば「触ったら壊れそうな子供」だった
・保育園~中学校まで、集団生活が恐怖でした。。。
・飲み会で、人に何気なく言われた一言を深く受け取ってしまい、一か月引きずる
・人と会った後は、たとえ一対一でお茶したぐらいでも、昂ぶった神経を鎮めるために一人で引きこもる時間が必要不可欠
・びっくりしやすい、パニックになりやすい(←受験の時は本当に大変でした)
「どうしてここで慌てるの?」と友人知人に言われたことが数知れず。
・音感とリズム感が良いようです。6歳で始めたピアノは22歳まで長く続きました。
・一人の時間が必要不可欠、孤独にめっぽう強い。
・テレビや映画、またはリアルで、人が争っているような場面を見ると、半端ないショックを受ける。自分に関係ない人たちでも。
HSPの臨床研究の第一人者長沼睦雄先生による
数学講師にのしかかるプレッシャー
「生徒の前で解けなかったらどうしよう。みっともない!信頼をなくす」
数学の先生なら、大なり小なり思っているんじゃないでしょうか。
他の教科(たとえば英語)でも、詰まることはありますが、数学には一番、落とし穴や迷路がたくさんあるように思います。
・物事を敏感に感じ取る→情報を受け止めすぎて頭がパニックになる
・人が見ているところで実力を発揮できないことがある
これを象徴する出来事がありました。
最初の塾で採用テストを受けたときに、上司が横で見ていて「こんなの簡単ですよね~」と明るく言いました。それを聞いた瞬間に凍り付き、頭がぐるぐる無駄に回り始めました。中学の章末問題レベルだったと思いますが、思い出せない、パニック・・・
号泣しながら帰りました。
絶対不採用だと思い込んでいましたが、人手が欲しかったようで、採用されました。
同じく、生徒がすぐ横で見ているとすごく焦ります。心臓がバクバクしちゃう。慌てる自分を見られていると思って、ますます慌てる汗
・準備を念入りにし過ぎて強迫的になる、結果、疲れる。念のためあれもこれも持っていこうと思って、荷物が増える。それも疲れる。
・生徒の表情、一言一言に深く悩み、引きずる
塾講師を初めて間もない時期に、生徒への気配りが足りずクレームが来たときには、一週間ろくに眠れませんでした。。。
ところで、
先生は完璧でないと
手を抜くことへの罪悪感
生徒さんが結果を出せないのは先生の責任
真面目で自分を追い込む
仕事を休めない
先生は何でも知っているのが当たり前
身を削って生徒に尽くす
仕事の依頼を断れない
どれぐらい当てはまりますか?
全部過去の私です。
他の先生は、そこまで気を使って仕事をしていないようです。
実際、「生徒に気を使いすぎなんじゃないの?」と、非HSP(かなり乱暴ですが、便宜上この区分を使います)の先生に指摘されたこともあります。
何て私は手間がかかるんだろう、って思っていました。
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