シン・ウルトラマンは「働く人かっけぇ……」ってなる映画だった。あと山本メフィラス耕史。

シン・ウルトラマンを観てきた。4DXで。
ほぼほぼ山本耕史が目当てで観に行ったが、非常に楽しめた。
普通に「ウルトラマンがんばえー!」と童心にかえって応援できたので良かったと思う。あと4DXの煙の演出はめちゃ良かった。(MX4Dだと、お尻パンッで気合を入れるシーンで席がぼよんっとなるらしい。4DXも頑張ってくれ)

ウルトラマンは幼少期にテレビで観たティガとダイナの映画ぐらいしか知識がない。それでも楽しめた。
いままでのウルトラマンを知っている人達曰く、知っている人はニヤリとできる要素がたくさんあったそうなので、どちらに向けても、丁寧に作っているのだなと思う。(どこがどうと具体的に語れるほど映画の知識はない)
ここからはネタバレ感想です。

観ていた時

ウルトラマンや特撮のお約束的なものをなにも知らないままだったので、どこからどこまでがあるある~~で、どこからどこまでがシンウルトラマンの新要素だったのかはよくわからなかった。
禍威獣がしょっぱなからドカドカでてきて、日本天災起きすぎだろ……となった。しかし、ウルトラマンが来る前から、よくわかんないものに対して、自衛隊や禍特対の人たち、かなり善戦してたよね。逃がしたりしてうまくいかないときもあったけど、頑張ってたと思う。
で、なんやかんやでウルトラマン登場。スペシウム光線の音がすごく気持ちよかった。何度も聞きたい。
神永とウルトラマンが融合してからも、外星人に狙われまくる日本及び地球。もうやめて!日本のHPは0よ!
ザラブの中の人、ツダケンさんなんだね。いい声。信用せざるを得ない声。
ザラブ戦(でっかい)の時には、もうウルトラマンへの信頼感はマックスなので、「ウルトラマン来た!これで勝つる!」とニコニコしながら観れた。
んで、メフィラスですよメフィラス。山本耕史ですよ。
単純に山本耕史のファンなので、敵とわかっていてもニッコニコで観てました。出てくるたびにニッコニコ。マスクしててよかったな。メフィラスはうさんくさかわいい。実際ああいう人がいると、かかわるのは非常に怖いが、遠巻きでなんも考えずに「かわいいー」ってみてたい。メフィラスはどんだけ人類にとってヤバいかはわかっていますが、かわいいです。指パッチンが良い。
メフィラス戦(でっかい)の途中から、話がゾーフィーのほうにシフトする。ちょっと肩透かしだったけど、山本メフィラス耕史がおとなしく引き上げてくれたのでヨシとする。
ゼットンの起動CGかっこいいなー。あの部分だけ見てたい。なんか鳴き声がそのまんまで笑ったんですけどあれは元祖ゼットンがああいう感じなんですかね。
非常に地球ヤバい状態になるけど、人間達が頑張って策を見つけ、ウルトラマンに実行してもらうという双方ヨシのエンド。ウルトラマンがんばえー。人類がんばえー
クライマックスのベータカプセル2度押しからの間髪入れずにぶん殴るシーン、変身シーンそのままでグーンと伸びていく感じがすごくこだわりを感じた。異次元に吸い込まれていくシーンが白黒なのめっちゃカッコイイ。
ゾーフィーも理解を示してくれて、帰ってこれてよかったねウルトラマン。

観終わってすぐ


観終わってからの感想は、「おもしろかった……」の一言しかなかった。
なんというか、ウルトラマンの良さ、特撮の良さを「わからせられた」ような感覚。
製作陣「オラ!ウルトラマンかっこいいだろうが!オラ!」
我「はいぃ~~~かっこいいですぅ~~~……」

みたいな魂のやり取りを感じた。
ラストシーンで放心しているときに流れるM七八はずるい。ラジオでよく流れていたので事前に耳にしてはいたが、やはりあの曲は映画のラストで聴くべき曲だなと思った。

観終わって数日経って

数日たって思い返すに、映画の印象が観ている時と少し変わってきた。
「ウルトラマンかっけぇ~」から「働いている大人かっけぇ~~~」に感情がシフトしてきたのだ。
禍特対の皆さん、一緒に活動した自衛隊の皆さん。みんなかっこいい。(特に船縁さんみたいな人と働きたい。)
映画ではあんまりいい役回りではなかったが、政治家の皆さんもがんばっていた。働く大人だ。みえないところでいろいろ葛藤もあっただろう。かっこいい。
ウルトラマンだって、神永と融合したのだからというだけでなく、人類のために働いてくれた大人(いや、リピアの純粋さは子供かもしれんが)。かっこいい。
人類にとっては害なすものだったが、ザラブやメフィラスも自分の星の利益のために働いていた。かっこいい。
利害関係はあれど、それぞれの大人が、それぞれの目的や使命、志のために働くのはかっこいい。そういうシンプルなかっこよさから得られる幸福感を与えてもらった映画だった。

かっこいい 働く大人の いじらしさ

結論、シン・ウルトラマンは「普通に良かったよ」と勧めることができる映画だった。
私は特撮ファンではないけれど、ウルトラマンが好きになった。
でもそれ以上に、働く大人のいじらしさをすごく感じたのだ。
現代で働く人への応援ムービーとしても観れるのではないかと思った。
何も知らなくても(知らないからこそ)笑えるシーンも多かったし、いい映画を見たなと思う。
明日も頑張ろうと活力を得ることができた。
ウルトラマン、がんばえー。我、がんばえー。

メフィラス名刺を眺める小さき者達


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