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【資格学習】時間の無い人向けビジネス会計2級の勉強法

2021年4月追記: 82/100 で合格しました💮

簿記やFP(ファイナンシャルプランナー)は知っていても、ビジネス会計検定をご存じの方は多分少ないだろう。財務諸表を分析する力を問う。内容は良いのだがまだマイナーで、情報も書籍も少ないので、ここに記録を残しておく。

独学、簿記などの関連資格なし、仕事は経理とは全く関係なし、財務諸表については会社の研修で少しかじったくらい。育休中に勉強し、2級のみ受験(2021年3月)、自己採点では合格点突破。以上が自分の状況。

見出しから、必要な部分だけどうぞ。
ビジネス会計検定は興味ないが、時間がとれない中でどう勉強するか?という事を考えている人は「私の学習法」へJump

ビジネス会計検定とは

簿記は財務諸表を「作成する」ためのものだが、ビジネス会計検定は財務諸表を「分析する力」を問う。大阪商工会議所が主催する民間資格。

以下が公式の説明。

ビジネス会計検定試験は、財務諸表に関する知識や分析力を問うもので、
財務諸表が表す数値を理解し、ビジネスに役立てていくことに重点を置いています。

3級、2級、1級がある。財務諸表って何?という人は3級、連結財務諸表まで理解しておきたい人は2級を。
2級はマークシート、試験は2時間。大体、大問4つ、総問題数50問前後。70点で合格。

こんな人におすすめ

経営者や、経営者とやり取りをする部門長、会計情報を通じて会社の状況を理解する必要がある人(経営企画とか事業開発とか)。

あと、株をやっていて、PERとかPBRとか、説明を読めば理解は簡単だが、ぱっと見ても使いこなせない、有価証券報告書を見ても目が上滑りする、という人にもおすすめ。

試験対策を通じて何度も問題を解くことでいつの間にか、スイスイっと財務諸表や株式関連の各種数字が読めるようになる。

検定に受かることよりも、試験対策を通じて財務諸表を読みこなせる・経営者の言葉が分かるようになることに意義がある試験だと思う。

参考となる書籍

公式テキストはこちら。とりあえずこれは持っておいた方が良い。
(読んでないけどたまに辞書的にひいた)

こちらはお好みで。私は、全体の理解はこの本の通読で抑えた。
公式テキストより薄くて字が少ない。重要なポイントだけ抜き出してまとめてくれている。あとは、巻末に模擬問題2回分がある。

問題集。解説が充実。隙間時間にこれ1冊で勉強できるので大変便利。
ある程度概念を理解したら、これをひたすら解く。


過去問題集。解説が不親切とかで、あまり評判がよろしくない。私は買わなかった。

TACの模範回答集(無料)は、過去問と回答・解説からなる。これは手に入れよう。


私の学習法

赤子優先だったため、きっちり計画を立てて学習するとか、教科書をじっくり読む、といった時間は無かった。細切れに出来る時にやる、で進めた。

また、100点中、70点で合格。つまり30点分は間違っても良いのである。
というわけで、満点はとらなくて良い→網羅性よりも、重要ポイントを仕上げる、という方向で勉強した。(なので公式テキスト読んでない)

Phase1:理解する

急がば回れ。
まず3級の重要ポイントを抑える。章末のテストで理解度チェック。

次に、2級の範囲のうち重要ポイントのみ抑える。章末のテストで理解度チェック。

公式テキストは字が多くて時間かかるので読まなかった。というか読もうとすると眠くなって無理だった。

学習効果を高めるには、テキストを読むよりも、テストを解いて想起学習する方が効率が良いことが研究によって確かめられている(テスト効果)。

よって、Phase 1にはあまり時間をかけない。ざっとでOK。

Phase2:問題を解きながら記憶の定着をはかる

問題集を解く。

1回目は、間違ったところを重要ポイント集や公式テキストをひもといて、なぜその答えになるかを理解できるようにする。問題集の解説部分にマーカー引いたり、書き込んだりする。

理解度によるが、この1周目が時間がかかる。学習計画を立てる場合には、余裕を見ておいた方が良い。

2回目・3回目を解く。

3周やっても毎回間違う問題とか出てきて自分のポンコツ具合にがくっと来るが、公式や計算問題はおおよそこの時点で解き方は身についていると感じると思う。

(自分は老化で記憶力の著しい低下により3周したが、人によっては2周で十分かもね)

Phase3:模擬問題を解き弱点を特定する

問題集・重要ポイント集の巻末の模擬問題を解く。
短答式の大問1・2、各種資料を読み解き計算を伴う大問3・4のどちらが苦手か?
できれば、時間をはかって取り組むと良い。時間は足りるか?

私の場合、まとまって2時間を確保することが難しかったので、ストップウォッチでトータル2時間、で細切れになった。赤子が起きて泣いたら中断。
しかし、そのためか時間配分が本番うまくいかなかった。

間違えたところをよく復習するのが大事。

Phase4:弱点強化

問題集で2回、3回間違えたところを解きなおす。不安なところをテキストで確認する、など。

また、模擬問題を解くことを通じて見えた課題に取り組む。

ここよく忘れるな~ といったポイントは、重要ポイント集に付箋つけとく。

本番

試験前に、重要ポイント集の付箋の箇所を見直しておく。

なお、本番の大問3・4は、資料(財務諸表)のページが切り離しできるようになっていた。普段、問題集で切り離さずやってたので、3は切り離さずに解いたら、行ったり来たりでえらい時間かかった。素直に切り離した方が良かった。。。大問4で切り離して解いたら解きやすかった。

こうしたらもっと良かったかも

自分の場合は本番で時間が足りなくて最後の方がほぼ勘で埋めてしまった。

時間配分をもっと気にすれば良かった。あとは、つまづいたらさっさと飛ばすなりすれば、もっと最後に余裕があったな・・・

適当に埋めても1/4か1/5の確率で正解なわけだし。割り切り大事。

まとめ

・重要ポイントを重要ポイント集orテキストでざっと抑えたら、問題集を解く・解く・解く。
 ほぼこれだけで、合格点までは行ける。

・公式テキストの読み込みは必須でない
・過去問題集は余裕のある人はどうぞ


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以上です。資格がとれるかどうかはそんなに重要でなく、一度がっつり勉強して身につくと、世の中の数字がわかって解像度が高くなって楽しいよ、という試験。ただ、試験を申し込んだ方が、締め切り・目標ができて勉強が進むと思います。



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