見出し画像

大事なのは人との繋がりだけれど…

 孤独になりがちなホームスクーリングで何より大事だったのは、他のホームスクーラーとの繋がりでした。 プリスクールからの友人が教えてくれた、地元のグループに参加したのでそこでの体験をシェアしようと思います。


1.活発で組織化されたグループ

 BC州では沢山のホームスクーラーがいるので、地域ごとにいくつものグループがあります。 私が入っていたのは住んでいる地域のグループで、200家族以上が参加している大きなグループでした。 始まりが2000年代前半だったのでメーリングリストで運営されていて、グループ全体のお知らせ・メンバーの誰かが企画したイベントの募集など、毎日何通ものメールが届きます。

 また、生徒会のようなものもあり、高校生の子ども達主体で運営している行事もありました。大きなイベントとして、年度初めの集会、クリスマスパーティ、スポーツday(運動会のようなもの)があり、その他遠足やレッスンなど本当に皆積極的に参加していました。

 しかし、数年参加して最後の年にやっと気づいた事がありました。


2. The door is always open but...

 普通のカナダ人であれば早い段階で気づいた事のようですが、私は5年経ってやっと気づいた事がありました。 それは・・・・


お気軽に参加して下さいね! でも歓迎するかは別ですよ

 グループのトップ達がこの姿勢である事に、最後になってやっと気づきました。 皆親切で良い人達なんです。けれど見えない壁があり、私のようなマイナーな存在にとってその壁は2重にも3重にも分厚くなっていました。

 

どういう事かと言うと、私は…

1.英語が第一言語ではない 2.白人ではない 3.クリスチャンではない

 このグループは英語圏の白人クリスチャン達が繋がるグループでした。 私だけが疎外感を持っていたのかと思ってたけれど、実際には『英語がネイティブで白人であっても、クリスチャンではないので中には入れない』と言っていた人がいたので、私の思い違いではなかったようです。

 逆に、アジア系カナダ人でもクリスチャンであれば、グループのトップ達と仲良くなるという… 社会の構図が見えました。

 私はそれに気づいた時『だからなのか!』と納得したのです。 嫌な思いなど一切していなかったし、むしろ皆には感謝していたけれど、どうしてグループの人達と馴染めなかったのかやっと理由が分かったのです。

 それからある種吹っ切れて、割り切ってグループのイベントに参加し、私自身はできるだけ輪の外にいようと決めました。 息子がその時その瞬間楽しめればいいやと思うようにもなりました。


3.どんな状況でも人との繋がりはできる

 せっかく積極的に頑張ろう!としていたのに、また谷底に落ちるような事実に気づいてしまい、一からやり直しになりました。

 けれども、そのグループのおかげで何人ものホームスクール家族に出会えたし、数は少ないけれどもホームスクールを辞めた後でも繋がりが途絶える事無く続いている友人達もいます。 


***********************************************************

仲間を見つけるのは大変だけれど、こうしてしっかりとしたグループがあるのは本当に助かったし、やっぱり人との繋がりは大事だなと改めて思いました。

 日本語で話せるこんなグループがあればいいのに・・・体験談や長年やっている先輩達の話が聞きたいなぁとずっと思っていました。 そんなグループがバンクーバーにあったら、今でもホームスクーリングを続けていたかもしれません。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?