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「タフでなければ生きていけない。やさしくなければ生きる資格がない」
昨日、研修エージェントさんとの打ち合わせまでに時間があったので、ご近所を散策していました。するとオフィス街に忽然とハードボイルドなカフェが。
不思議に思いながらビルを見上げてみると、なんとそこは早川書房さんの社屋ではありませんか!
20代の頃、レイモンド・チャンドラーの小説を読んで「タフでなければ生きていけない。やさしくなければ生きる資格がない」というフレーズにグッときた私。
あまりにも有名なフレーズですが、当時は大きな誤解をしていました。
タフさ(強さ)とは弱みを人に見せないことだと思っていたのです。
だから「人が怖くて精神科で安定剤をもらっています」なんて死んでも言う気はなかったし、バレたら人生終わりだと思っていました。
いまここに来て思うのは、自分の弱さをさらけ出すことこそ、本当のタフさだということ。
何より隠すものがなくなると自分がラクになります。
自分の弱みを見せまいとして、自分を守ったり取り繕ったりすることにエネルギーを使っていると、その分周りの人に貢献することができなくなります。
誰もがパーフェクトに見える人よりも、人間味のある人に対して心を開くもの。
自分の弱さをさらけ出すことで、目の前の人が安心して自分の困りごとを話す気持ちになれるのではないでしょうか。
つまり弱みだと思っていたものが逆に強みになるんです。私ははじめて精神科に通院していた過去を話した時、蔑まれるどころか、拍手喝采を浴びたことに驚きを隠せませんでした。そして周囲の人たちとの距離がグンと縮まったように感じました。
・・・悩み事を心の中に秘めていると、どんどんその人の中で苦悩は膨れ上がっていくものです。
しかし人に話してみることで、頭の中が整理され、具体的にどう行動すれば良いのかが見えてきます。もし見えてこなかったとしても、誰かから何かアドバイスをもらうことができるかもしれません。
そのように弱さをさらけ出すことで、人に役立つことができるのです。だから弱さを隠さず見せるこよが、本当に強く優しい人間になるための第一歩だと私は思っています。
・・・ちなみにエージェントのやり手社長さんとの打ち合わせは非常に盛り上がりました。面白いご提案ができそうで今から楽しみです。
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