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おもちゃを考える

街にはクリスマスの飾りが増えてきました。12月になると品薄になってしまうおもちゃもあるので、そろそろ考え始めるといいです。

おもちゃは子供の発達に大切で、何をいつ与えるのかは結構難しいです。おもちゃの与え方には正解はなく、ご家庭の教育方針を反映していろいろな与え方があります。よそのおうちではどのようにおもちゃを与えているかを聞くのも、自分にはない子育ての視点が得られて参考になります。

まず何を与えるかが難しい。そもそもおもちゃはいらないという人もいます。何もないところから工夫して遊ぶほうが創造性が養われて良いという人もいれば、おもちゃはくだらないから無駄という人もいます。知育玩具ならOKという人もいます。キャラクターもののおもちゃやゲームは買い与えないという人もいれば、子供が欲しいものを買ってあげるという人もいます。

我慢させたほうがよいのか、好きなだけ買い与えていいのかも難しいところです。何でも買ってもらえる子が、ご家庭の方針でゲーム機を買ってもらえない子に「私は新しいのを買ってもらえるから私のDSをあげるよ!」と気前よくお友達におもちゃをあげるのを目撃してびっくりしたこともあります。

どんなおもちゃを与えるかは、自分もそうやって育ったから、という人と、自分は嫌な思い出があるので子供にはそうしない、という人がいるようです。私は知育玩具系で育ち、嫌なこともあったけれど娘もそのようにしました。娘はゲーム機がほしいときもあったけれど、自分に子供が出来たら結局ママと同じになりそう...と言っています。

最近では、男の子には乗り物、女の子にはおままごとセットというジェンダーバイアスでおもちゃを与えるのは是か非かという議論もあります。鉄砲や剣のような武器のおもちゃを買い与えないというご家庭もありますが、子供は段ボールで立派な武器をたくさん作っていました。

自分にとって「良いおもちゃ」の定義を考えてみるのもよいです。子供が大喜びで楽しそうにしているのが一番という人もいます。長いこと飽きずに遊んでくれるのが良いおもちゃという人もいます。遊びを通じて知識やスキルが身につくのがよいおもちゃと考える人もいます。

私は思考力を試されるパズルやゲーム、ものを作る創造力を養うレゴや積み木、ビーズなどの素材系、イメージをふくらますほうの想像力を刺激する小物やゲームなどが良いおもちゃだと思います。パズルやゲームはパーツが足りないと遊べなくなってしまいますが、物作りやごっこ遊びは少し足りないほうが工夫や開発の余地があっていい遊びになります。

おもちゃは薬のようなもの。いい効果が出ることもあれば、効かなかったり、副作用が出ることもあります。まずは、子供のおもちゃ箱を見て、どんな構成にしたいか考えるとよいです。