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60周年 60選集 The Rolling Stones 1st

人間1つのものに打ち込んで魂を注いで、その輝きが60年続くものってなかなか見当たらないと思う。還暦をゆうに超え、それでも尚世界を圧倒させるロックバンドがある。1962年に誕生し半世紀を超えてもまだまだ脂が乗ってて色褪せない楽曲、衰えないスタイルで魅了しその生き様はまさにロックの象徴である。

ちょっとカッコつけてみたが簡潔に言えば、STONESの60周年を祝おうという事です笑
60周年にちなんで60選オススメ楽曲紹介!

ちなみに筆者は幼稚園生の頃からのファンであり、現23際であるがメンバーと年齢はもう3倍以上離れている笑 個人的に叔母はミックやキースより歳上なので鼓舞する時によく言うセリフがあって、「あんたより歳下のおじいちゃんは2時間ステージの上で動き回ってる」と帰省の度話すのだが、一緒にしないでくれ!といつも言われるが少しは頑張る源になっていると思う。

そんな僕が愛してやまないローリング・ストーンズが残してきた偉大すぎる楽曲を長〜くゆ〜っくり60年分紹介させてください!

「Come On」
~歴史の1ページ目は大師匠のカバー~

皆が当たり前に口にするロックンロールというものを、全ての音楽人のレールを敷いてくれた大師匠【Chuck Berry】のカバーソングでデビュー。
この後半世紀を超え活動している彼らを当時どれだけの人間が想像できたのか?
本家には無い転調を見せるなどカバーソングではあるが独創性も感じられる1曲になっている。

後にHail! Hail! Rock 'N' Rollという映画作品の中でKeithに何度もダメ出ししてリハを止めるChuckという構図が脳裏に焼きついて何度でも見たくなる貴重なシーンなのだ。

「Tell Me」
~Jaggar-Richardsによる船出~

STONESもBEATLESに遅れを取りながらもオリジナル曲に挑戦し初め、そういった意味では真のデビュー作、Jaggar-Richardsによる記念すべき1曲。やはりどのアマチュアバンドもコピーから初め、やがてオリジナル曲に挑戦する時の壁は果てしなく高い。同じ様にカバーソングを中心軸に捉えてた二人が本格的に作詞作曲を始めオリジナル曲をつくり始めたのかは不明ですが、やはりクオリティは高いしこの何年間後にアメリカでもヒットチャート1位を賑わすと考えるとリアルタイムを生きた人は伸び代や将来性にワクワクしたでしょう。

「Time Is On My Side」
~Mick Jaggerにしか出せないチャーミング〜

この頃からもう既に完成しているMick Jaggerのボーカリストとしての唯一無二感。言葉にして感じるより聴いてみて肌で食らった方が良いでしょう。元々インスト曲だったものに後発的に歌詞をつけるという何だか変わった手法で産まれたように思う楽曲ですが、選出しているカバーのセンスの良さもこのバンドのいい所であります。イントロが異なった2つのヴァージョンがございますが、今回は個人的に好きな後発のヴァージョンから聴いてもらいます。

「It’s All Over Now」
~初の英チャートNo. 1ソング!〜

デビュー当時はやはり同じイギリスのバンドBEATLESがいつも対抗馬に挙げられ、競い合い互いに褒め合いといった関係性でありました。
そんな中当時のマネージャーである【Andrew Oldham】が彼らに命じたのは不良役であり、このプロモーションがハマり1個目の扉が開いたのです。ただ楽曲はあくまでも全然不良っぽくなくて凄く突き詰められて完成された作品で笑
原曲は【Bobby Womack】という方の楽曲。
Chorus部分ではBEATLESに負けじと綺麗なハモリを見せるのです。

「Little Red Rooster」
~リーダーBrian Jonesが魅せたテクニック~

原曲は【Willie Dixon】という方の楽曲。
初期の頃は勿論、ギタリストが2人という構成ではあるが、Brianがブルースハープだけを持ってステージに立つなどマルチプレイが目立ちます。
この楽曲でもスライドギターを演奏し、バンドを引っ張ります。Brianは様々な楽器を用いてSTONESに常に新しい風を運んで来た。なんて言ったって世界のJaggar-Richardsが彼のプレイを見て慕った兄貴分なのだ。

「The Last Time」
~軌道に乗る彼らが奏でる耳に残るリフレイン-

この楽曲ができた成功体験をもとにJaggar-Richardsはどんどん爆進していく。オリジナル曲をつくり披露する事に意味や価値を見出した2人は自分たちのルーツを根底に置きつつも独創性に溢れた自分たちだけにしかできない作品を世に放つ。あっという間にスターダムにのしあがり世界的なバンドになっていく一歩目の階段を登った瞬間だ。当然、初期のカバー曲たちも大好きだ、だって僕にR&Bを教えてくれた素の部分だ。でも僕はそれ以上にJaggar-Richardsの楽曲が好きだ。

「(I Can’t Get No) Satisfaction」
~世紀に残るギターリフが産んだ分岐点~

1曲で人生が変わって、バンドの方向性も変わる。色んな取捨選択をした結果、レコードに吹き込まれKeithにまつわる逸話が多く残されているが、当然ながらこの楽曲がRolling Stonesという骨格を作った。Keithのギタリストとしての意識の芽生えがリフというものに顕著に表れている。
それでもKeithは出来に納得がいかず最後までシングルカットするか迷っていたと後にBillの自伝で明らかになっていて、まさに「unsatisfactory」なお話。細部までこだわった結果が後世に語り継がれているのだ。

「As Tears Go By」
~恋人に送ったプレゼントのセルフカバー〜

サウンドはストリングスとKeithの弾く12弦ギターのみとシンプルなもの。あのMickと交際されていた【Marianne Faithfull】のデビューの為に書かれたJaggar-Richardsの曲だ。
デビューが1964年という事だから、この楽曲が
「Satisfaction」より先に完成していた事実がある。

産まれた時代も国も違ってあくまでも和訳されたものを聴いての感想にはなってしまうが、やはり
今ほど平和が当たり前の感覚じゃない瞬間に産まれた楽曲である気がする。勿論、今でも世界のどこかでは争いが絶えずというのは変わりないのかしれないが、終戦からまだ20年しか経っていない1960年代という時代風景が色濃く想像出来る。

「Get Off Of My Cloud」
~勢いそのままに畳み掛けるロックナンバー〜

完全に筆者の学力の低さにおける偏見から話をさせて頂くのだが、STONESの楽曲はBEATLESの楽曲に比べて何を歌っているか1発で聴き取れないことが多かった笑
でもそれでも何かカッコイイ、何かノレる、浅くて申し訳ないがこれが僕のSTONESの原体験だ。
歌詞の意味や歌が持つメッセージ性にはもっともっと後から気づいて、聴こえ方が変わる瞬間がまさに子どもから大人に変わった瞬間のようだった。

「Paint It Black」
~新境地を開く時代に魅せた新たな楽曲たち〜

擦り切れる程見た、エド・サリヴァン・ショーで座ってBrianが弾くシタールに興味津々だった事を覚えていて、ギターとはまた違った音が出る画期的なアイデアに惚れてた。オリジナル曲が主流になったバンドにおいてBrianが見つけた新しい居場所だったのだと思う。
加えてCharlieのドラミングがいい味出してて一見シンプルそうに感じてとんでもない事しれっと演ってるんだよなぁ。


さぁ本日はここまでっ!!
第一夜はデビューからブレイクってとこまでの10曲で、また次の回では様々な変化を見せると思います!なんてたって起伏の激しいバンドではあるので、山あり谷ありですね笑

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