WindowsとLinuxのデュアルブート 2022年時点での課題

メインマシンの自作PCのスペックにはなんの不満もないんだけど、プログラミングとか自分の勉強用で、外にも持ち出せるノートPCが欲しいなと思ってました。

1kgを切り、画面サイズも11~13インチ位あるものということで、Surface Go、MacBook 12インチやLet's Noteの中古を検討し、量販店・中古屋・フリマサイトなど物色して数週間。
結局重さとスペックのバランスが良く、ちょうど型落ちしていい中古が出てたThinkPad X1 Nano Gen 1を購入しました。

こちらのモデル、海外ではUbuntu Linuxプリインストール版も販売されていたそうで、Lenovo公式ページにもLinuxとの互換性情報が掲載されてます。
とはいっても、今後も数年はBIOSアップデートも出るだろうし、アップデートするならWindowsでLenovo System UpdateとかLenovo Vantageを使うのが楽。
また会社ではBYODが認められてて、場合によってはBYODで業務にも使うことを考えWindowsとLinuxのデュアルブートに挑戦。

事前準備

まずはWindows 10のセットアップを済ませ、Cドライブのパーティションは半分くらいのサイズに縮小。空いた半分はLinuxのため未使用領域のままにします。
CPUはCore i5 1130G7で、必要十分だけど特に高スペックというわけではなく、今後要求スペックが上がっていくだろうWindows 11よりは、しばらくWindows 10のままで行くことにしました。

その1:SecureBootオン

まず最初に最近人気急上昇中のEndeavourOSを試たものの、そもそもSecureBootをオフにしないとインストールメディアから起動せず。

なので次の候補というこでUbuntuのインストールに挑戦。
こちらはSecureBootオンのままインストールメディアから起動できたものの、WindowsのパーティションがBitLockerで暗号化されているとインストールの途中でアラートが出てそこから先に進めない…

いったんLinuxのインストールは中断し、Windowsを起動してBitLockerをオフにしてから改めてUbuntuのインストールメディアから起動すると、無事Ubuntuをインストールができました。

が落とし穴はその後、SecureBootオンのままだとハイバーネートができないようです…
SwapパーティションじゃなくてSwapファイルだから?
いろいろしたけどうまくいかず、試しにSecureBootをオフにしたらハイバーネートできた。

その2:SecureBootオフ

ネット検索したところ、SecureBootをオフのままでもWindowsは起動できるようなので、再起動してGrubでWindowsを選択してみると、Windowsは何事もなかったかのように普通に起動。
が、BitLockerの暗号化設定項目が表示されない…
どうも、SecureBootがオフになると暗号化機能自体が使えなくなるみたい。

SecureBootオフ・BitLockerで暗号化なしならデュアルブートできるはず

Linuxをデュアルブートして使いたいけど、そのためにWindows側のセキュリティを下げるのはちょっと違う。
Linuxならホームディレクトリだけ暗号化というのもできるけど、Windows 10 Homeではホームディレクトリだけ暗号化は無理。

そんな時、ふと何がしたかったんだっけと自問。
LinuxのCLI環境を使いたいけど、GUI環境が必須ってわけではない。
じゃあWindowsでWSL2を使うって選択肢もあるよね!?

そして、Windowsのみに

BIOS/UEFI設定をリセット。
ThinkPadのBIOS/UEFI画面では、起動デバイス、パーティションの順番を調整したエントリを消したりができなかったので、リセットしちゃいました。

そしてEFIがリセットされ、Grubの表示はなしでWindowsが起動し、暗号化の設定も再表示され、いろいろ試行錯誤する前の状態に。

デュアルブートを断念し、しばらくWindows(+WSL)で使おうということでWindowsを再セットアップ。

初期設定を済ませ、Lenovoのツールでドライバなどインストールし。
続いてWSLを設定し、Windows Terminalもインスールして諸々環境を整え、ここでふと思った。
簡単、確実、でも気分が上がらない…
色々使い倒して勉強するためのサブ機ってことに改めて気付かされた。

そして結局

改めてUbuntuのインストールメディアを用意し、SecureBootをオフにしてからセットアップ開始!
そう、Linuxシングルブートになりました!
そして今Ubuntuでこちらを書いてます。

音は最初から出るし、
タッチパッドの3本指スクロールもデフォルトで有効だし、
画面のスケーリングもいちいちxrandrじゃなくて管理画面からできるし、
指紋認証まで自動で使えるようになってて、
すごく便利になりました。 
ChromeやEdgeなどなどブラウザも今どきはLinux版が提供されているし、VSCodeだってコミュニティ版じゃなくて公式のLinux版がある。

そして日本語周りを予め整えたバージョンを提供してくれているUbuntu Japanese Teamに感謝!
あとからmozcとかインストールして、.profile書き換えてというのはいいんだけど、フォント周りとかアプリごとに調整が地味に面倒だったので、そのへん調整済みというのはすごくありがたい。


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