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コミュ力お化けの処世術

先週、初めてXさんと会った。

NYに渡ってから毎週書いているnoteで、あるとき「パーソンズ美術大学」のハッシュタグで同じ時期に留学しているXさんのことを知ってから、ずっと気になっていた人。たまたま共通の知り合いと授業が被ったことで、繋げてもらうことができ、学校近くのカフェでお茶することになった。

共通の知り合いから繋がることはあるものの、まさかnoteを毎週書いてる中で出会いがあるなんて。お互い「面白いですね。」って言いながら楽しくしゃべっていた。(話した内容は、二人だけの内緒です。笑)

お互いnoteを毎週書いていて、同じ学校に同じタイミングで留学している以外に共通点も少ないXさんと話している中で、ひとつ気づいたことがある。

私はもともと小学校が3つ、中学、高校、大学も2つずつあるという根っからの転勤族だ。

小さい頃からいろんな環境に強制的に放り込まれてきたからか、一人でいろんなコミュニティに顔を出してはふらっとどこかに行き、また戻ってくることを繰り返していた。

女子カースト上位のギャルのパーティーに紛れ込むこともあれば、ヲタク集団の友達の家でプレステをやっていたこともある。
社会人になってから知ったのだけれども、いろんなグループの人と仲良くできるコミュ力高い人は「コミュ力お化け」と呼ばれているそうだ。

一見楽しそうに見えるみたいなのだけれども、実は、どこにも属せない自分が長年コンプレックスだった。しっかりどこかのコミュニティに固定メンバーとして認識されない。大事なことがあったときに呼ばれない。よく、「ある一定の距離から見えない壁があるよね」と言われることが今でも多い。

ただ、ニューヨークに来て一番役に立ってるのは、ずっとコンプレックスだった過剰なコミュ力だった。Xさんみたいに学部が違う人たちのグループに混ざって、その学部の話やトピック、授業のことを聞くのは、視点が全然違うから面白い。ニューヨークは、競争が激しいし、外国人が住むには優しくないところがある街だけれども、コミュニティや集まりごとに生き抜く術が全然違う。

(もちろん仲間に入れてくれる人たちの心が広いから、美味しいところ取りができるのだけども。)

今は、コンプレックスだったはずの過剰なコミュ力のおかげでなんとか生きている。

日本人であってもきっと日本でなかなか会えなかったであろう人ばかりなので、ニューヨークはそういう意味で、濃い人が多くて面白いと思う。まだ1年も経っていないのにいろんな人に出会えたので、これからが楽しみだったりする。

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