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もし世界のどこかでもう1回どこかで働くなら

アメリカのブランディングエージェンシーで働き始めて早くも1週間半。

学校で学んでいた時は、デザインとは違う領域の社会人経験が、キャリアにどうプラスに働くか見えていなかったので、全く違うキャリアチェンジをすることが不安でした。ただ、今インターンとして少し働き始めて、やっぱり日本で社会人生活をしていて本当によかったなと思います。

「これお願い!」と関係者全員何が起こっているかわからないところに放り込まれても、「まあそういうこともあるよねえ」と笑いながらノリで進められたり。前職ではいろんなバックグラウンドの人が新しく入り、去っていくことが多かったからこそ、新しく部署に入った時にどう振舞ったり、周りの人とコミュニケーションを取ればいいのか、出会った人の数だけ自分の中で事例が無意識のうちに貯まっていたり。

日本での広告代理店での仕事を辞めた時、もしもう1回働くことになったら、どの職場でも、どの国でも2つだけ絶対に今までから変えようと思っていたことがあります。

ちゃんと休むこと。

思えば過去数年間は、夏休みどころか、1日も休みを取ったことがなかったように思います。

朝8:30には会社にいて、打ち合わせやメールの返信や連絡をして、気がついたら夜7時になっていて、夜10時か11時ぐらいに帰るような生活。
土日は休めていたので体は持ったのですが、常に休むことへの罪悪感とか、不安が頭の中にあったように思います。

1日休んだら、自分のやりたかった仕事やチャンスが他の人の手に渡ってしまうんじゃないか。
上司や周りの人から、「あいつは仕事ができないやつだ」って思われちゃうんじゃないか。
私を置いて仕事がどんどん進んでいって置いてけぼりになっちゃうんじゃないか。

けど、今その枠組みから外れてから、楽しい気持ちより、不安に縛られる仕事の仕方は、心を蝕むことに気づけた気がします。

仕事を時間内に切り上げて、空いた時間で映画を見たり、友達と会ったり、趣味に費やす方が心も保てる。
特にデザインの世界で働くなら、常に新しいもの、面白いもの、感動するものには触れていたい。
もうちょっと自分の心に正直な働き方、生き方があるかもしれないと思うようになりました。

もっと人に頼ること。

仕事をしていると、「なんでこの人この部分全然できないんだろう」「本当気が利かないなあ」って常に誰かの悪い部分が目についてしまって、イライラしたり怒っていた気がします。
そのイライラや怒りを極力人に見せないように押し殺すから、心のどこかで
「この人とはこの場かぎりの付き合いでいいや」とバッサリ切ってしまうことも。
人にすごく厳しかったり、無駄に批判的だから、もっと仕事も心の闇も抱えてしまう。

そんな中で人に助けを求めるのがすごく苦手だったのですが、
デザインを始めたり、今仕事する中で、人からのコメントでハッとしたり、
「その観点はなかったなあ…」と発見することが多くなったと思います。

目の前の人ができること、得意なことを見極めて、うまくお願いしてみること。
まだまだ苦手だけれども、いっぱい人を頼るようになったら、もっと周りの人も好きになれるかなあと思ったり。

あと2ヶ月半、長いようであっという間に来そうですが、近い将来またフルタイムで働くことになった時のために、未来の自分への備忘録として残しておこうと思います。

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