船上にて

画像1 港からフェリーに乗り、出航してまもなく、おもむろに甲板に出る。フェリーには何度も乗ってきたけれど、今回は少し事情が違う。生まれ育った町をしばらく離れ、新天地で新しい生活をスタートさせるのだ。視界からどんどん遠くなっていく我が町を眺めながら、これまで過ごしてきた日々を回想する。船跡が、自分の歩んできた人生を表しているようだ。これからどんな生活がスタートするのだろう。(フィクションです)